冷泉荘日記

本年もよろしくおねがいいたします

2012/1/17

 

耐震改修工事、シェアオフィス「THE SHARE 冷泉荘」オープンなど、冷泉荘の基礎固めとさらなる展開がはじまった2011年。2012年は、もっともっと冷泉荘は活躍いたしますよ!もうすでに、ひとつ、展開がはじまろうとしています。お楽しみに!ことしも、冷泉荘を、そして管理人杉山を、よろしくお願い致します。

 

ところで、今年のしめ飾りは旧冷泉小にて開催されたどんど焼きで燃やしていただいております。

いつもお世話になっている消防の方々、博多消防署の特に冷泉分団のみなさんが主催のどんど焼きです。

博多小のこどもたちが、しめ飾りを手際よくばらばらにして、投げいれてくれます!

 

消防士さんの左下が、冷泉荘のしめ飾り!

 

無病息災・五穀豊穣をお願いしてきております。

冷泉荘の活躍、もしかしたら冷泉荘でもはじまるかもしれない冷泉荘ペットボトル稲の豊穣、まちがいなしです!


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冬の風とエオリアン・ハープ

2011/12/15

めっきり寒さが押し寄せてきましたね〜!突然寒くなったり、気温の寒暖の変化も急激です。今日は秋服、明日は冬服・・・と、ファッション好きとしては服がガラリと毎日変わるので、毎朝の天気予報と布団から出た時の肌寒さが妙に楽しくなってきたりもしています。

 

さて、冬といえば、ぼくはやはりエオリアン・ハープ!同じ風速でも、圧倒的につよく感じる風ですが、実際にエオリアン・ハープの鳴りも全然違います。冬は、本当によく鳴ります。春頃に聴くと神聖な雰囲気にも感じるエオリアン・ハープの音ですが、冬はまるで寒さをさらに強烈に演出するかのように鋭く、寒さもあってゆっくりと楽しむのはなかなか大変なのですが。。。それでも、本当によく鳴りますので、冬といえばエオリアン・ハープの活動に励みたくなってきてしまいます。

 

さて、エオリアン・ハープとは?という方もいらっしゃることと思います。エオリアン・ハープは、紀元前よりその存在が伝えられている楽器で、風が弦にぶつかることで渦が形成され、その渦が弦を振動させることで自然と音が生じる楽器です。そのため、風の神さまのための楽器と考えられ、エオリアン・ハープという名称も風の神アイオロスのもつハープから名付けられています。このエオリアン・ハープをぼくは大学で研究しておりまして、冷泉荘の管理会社・スペースRデザインや吉原住宅のある天神パークビルの屋上にて、いろいろと実験をさせていただいており、現在も引き続き設置させていただいております。

 

今年、大阪や東京などで、学生たちをはじめエオリアン・ハープが制作されているようで(少し相談にのったりもしました)すが、まだまだ気軽にいつでも楽しめる場所は、福岡では天神パークビル以外はなかなかないと思います。

空港が近い福岡ならではの建物の高さ制限の影響で、天神パークビルには実によい海風が吹き込み、さらに周囲のビルとの関係でぎゅっと風が集まる構造になっているため、エオリアン・ハープにもってこいの強さ安定した風が吹き続けます。冬は、風が冷たいので、じっとしばらく聴いているのは大変ですが、1階のエントランスカフェのおいしいコーヒーで手と体をあたためながら待つ、エオリアン・ハープの音。鳴りだした時、これがじつに音が体に染み入る感覚になります。待つ、という行為の面白さを改めて感じることのできる瞬間です。

 

ペットボトル稲や畑作などの試みも行われ、単なるテラスにはとどまらない実験的な活動・展開を続ける屋上のある天神パークビル。なんと、満室だったお部屋も今、少し空きが出ているようです。実験的な屋上からもわかるとおり、もちろん単なる事務所にはとどまらない、建物に対する圧倒的な愛情と実験的な試みがこめられたコンセプトの建物です。『エオリアン・ハープのあるビルに事務所をかまえています』、と自慢できるビルは、たぶん世界中でもめったにないのではないでしょうか。ぼくも親しみのある天神パークビル、エオリアン・ハープや屋上、風を通じて、建物にも興味を持っていただけるとうれしいなぁと思っております。

 

屋上は、天気がよい日であれば、エントランスカフェで一言いっていただければあがることができると思います。

ぜひ、あたたかい服装、あたたかい飲み物とともに、冬のエオリアン・ハープを体験してみてください。

風と弦、双方の鋭い姿を楽しむことができると思います。

 

*なお、冷泉荘でもハンディなサイズのエオリアン・ハープを置いております。感動のレベルとしては屋上にはかないませんが、こちらもぜひ触れてみてください。A棟1階冷泉荘事務局にてお貸し出し致します。

 

 


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まちなかアートギャラリー、冷泉荘でも開催。23日(水・祝)まで!

2011/11/17

11月5日(土)よりはじまった「まちなかアートギャラリー福岡2011(http://tenjin.jp/mag/、福岡市主催)」も、23日までの開催。残すところあと数日となってまいりました。博多・天神間の建物壁面やエントランスホールなどを、新進・若手アーティストによる新たな表現の場として開放、都市の中に豊かな芸術空間を育む「まちなかアートギャラリー(MAG)」。冷泉荘も会場のひとつとなっていますが、小さな空間ということもあり、映像作品も展示されております。

また、中央に、冷泉荘での展示の象徴のように、廃材を用いた作品が。作家・ベルベットのおふたりは、気にもとめずにゴミをぽいっと捨てるという行為・その感覚が美しくないと考え、それを伝えるような作品となっています。いろいろと意味が見いだせてきそうな写真とともに、その下には雑多におかれた天神・博多のまちで拾われたゴミ。

 

冷泉荘では、実は廃材がらみの作品がよく展示されています。管理人杉山と九州芸工大藤枝研のメンバーとで作る廃材楽器、WATAGATAアーツフェスティバルにて展示されたキム・キョンファさんの建築廃材で作られた猫や鳩、今回のベルベットのお二人の作品。それらの作品は、すべて廃材をリサイクルやリユースのように再び美しいもの・使えるものへと変えていくのではなく、廃材としての存在(遺跡や出土品が持つ存在感に近いもの)をそのまままるっと持ち込みながら新たな存在として生まれ変わっています。

これはまさに、冷泉荘のスタイルと共通していると言えます。

冷泉荘も、かつては高級アパートだった建物が時代がたつにつれ古くなり、スラム化していったと言われています。それが、現在の姿へとリノベーションされています。外見はほとんど変わっていませんが、中身が、そのスタイルが、新たな存在へと変わっており、地域の方々にも新たな建物のイメージへと変わってきております。こういう冷泉荘の活動が、そういった作品たちを呼び寄せているのかもしれません。

 

さて、詳しくは実際に現地にていろいろと感じていただけたらと思います。特に映像作品は、それをみている観客の時間も作品の一部となるような作品ですので、ここではあえて詳しくは書きません。なぜなら、それらはともに記録映像ですが、参加者の加入がコンセプトともなっている作品だからです。ひとつは竹之下亮さんのダンス・パフォーマンス作品の記録映像で、50名以上の参加者とつくりあげたパフォーマンス、もうひとつは福岡市役所前のよかしば広場上空に突如現れた三輪恭子さんの風船のインスタレーションを、たくさんの方が観る・その空間を体験するという作品です。どちらもこちらから関わること(あるいは関わらないこと)がコンセプトとして重要な要素であり、それを伴うことで作品が完成となるような作品。まだ実際に体験できる期間の残されているいま、あえて何も書かないでおこうと思います。

 

11月5日(土)にギャラリーの隣の2コ1多目的スペースにて開催された、オープニング交流会。作家同士・審査員・スタッフ・観客とが一斉にもりあがっています!そして、料理がおいしい。ちっこいハンバーガーみたいなのを8個くらい食べました。

 

入り口をあけると、まずはベルベットさんのショッキングなレッド、まるでレクイエムや手向けのようにおかれた花や廃材もショッキングです。

 

左手には、三輪恭子さんの映像作品

 

広場に風船が。

 

右手には竹之下亮さんの映像作品。

 

じつは1時間くらいの映像です。ゆったりみましょう。

 

照明も暗めで、しっとりとした空間です。

椅子もありますので、ちょっと一息。そんな気軽な感じで寄ってみてはいかがでしょうか?


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超音波探知散歩

10月末の環境フェスティバルにてどっぷりはまってしまったテント「ナイス福岡」の方が、コウモリの超音波を聞く装置を持っている、との話をきき、「えー!」と盛り上がり、貸していただけることとなった装置、その名も「バット・ディテクター」。超音波は、人間の耳には聴くことのできない20kHz以上の音(ブラウン管のキーンという高い音よりも、もっと高い!1秒間に2万回も振動しているので、すごすぎて人の耳には聴こえません。)で、超音波を周波数変換して人の可聴領域まで変換する装置です。

なかなか身近にない装置ですし、やはり日常では知覚できないものを感知できるというのはとても興味深いです。

それも、音波です。ぼくらが日常で聴こえているものが、その氷山の一角にすぎない、ということを実感するとても面白い機会です。

 

早速、喜び勇んで櫛田神社〜中洲〜出会い橋へとでかけていってみます。櫛田神社と出会い橋あたりは、よくコウモリをみかける場所です。中洲は、PCやテレビなど電化製品からたくさんの超音波が出ていますので、それらが集まっている都会の縮図として選んでみました。

 

これが、バット・ディテクターだ!!!製品名は「Ultra Sound Advice」。ロゴのフューチャリスティックな佇まいが実にかっこいい!

 

ナイス福岡の方が、今までの知見(なんと93年)をまとめたメモをもとに探します。

 

櫛田神社あたり。電灯から、100kHzの超音波がもんのすごい出てます。ちなみに、彼は廃材楽器のメンバーの岡崎くん。水中録音・水生生物の音を研究しています。

 

 

冷泉荘から出発すると、まずは冷泉公園横の屋台の列。20kHzくらいに合わせると、ダッダッダッダッダッとエンジン音的な音が。電灯の近くでは100kHzくらいでバリバリ音がなります。さぁーてコウモリ!

 

。。。。。。。。。。

 

いない。。。。。。。。

もう、けっこう寒いもんなぁ。。。

 

さて、気をとり直して、中洲。

電灯もたくさんあることですし、さぞかしいろいろな超音波が。。。とおもいきや、ほとんど反応なし。

え!?

疑問として残ります。

 

さて、出会い橋。コウモリ。。。。。。

 

いない。。。。。。。。。

 

残念。

 

時期的にちょっと遅かったようで、コウモリとは出会えませんでしたが、超音波に耳をすましながら歩くという体験は、実に面白かったです。

なによりはっきり聴こえるのが、鍵の音。金属の打音は、思っていた以上にかなり高い超音波も発しているようです。

腰につけた鍵のチャリチャリした音、普段はほとんど気にとめていませんが、実はすごい超音波が出ていたとは。。。驚きです。

コンパクトで操作もイージー、反応もすばやいバット・ディテクター。

目に見えない、人の耳には聴こえない音なので、方向はなんとなくわかるけれどもどこから発された音なのか特定するのも難しい。探知をしていくことで、もっともっと深く・広く探知したくなってくる。探知の楽しさを教えてくれる装置でもありました。

 

それにしても、中洲が超音波探知機的には非常に静かだったというのは、気になりますねぇ。。。

 


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「環境フェスティバルふくおか2011」に廃材楽器を持って参加してきました!

2011/10/25

10月22,23日(土・日)に福岡市役所前にて開催された「環境フェスティバルふくおか2011」。古くなった建物を壊すのではなく、”残す”ことをめざし、さまざまな人を”つなげる”場としていく冷泉荘の活動が、環境フェスティバルのかかげる”エコリンク・エコリング”とつながるとして、冷泉荘に声がかかったのであります。管理人の杉山が環境フェスティバルに参加し、冷泉荘の紹介と、冷泉荘の廃材を楽器へと”サウンド・リノベーション”した廃材楽器によるパフォーマンスや廃材楽器づくりワークショップを行って来ました。

 

*イベント開催日前に、環境フェスティバルの取材チーム ”エコリンズ” による冷泉荘に関するインタビューが行われており、こちらにアップされています。合わせてご覧ください!

→ http://www.eco-fukuoka2011.com/eco_report/report8.html

 

 

両日ともあいにくの雨にもかかわらず、すごい人!特に、ファッションショーとダンスのショーはものすごい人だかり。

 

 

たくさんのトンガリ屋根の展示ブースそれぞれでは、さまざまな団体の多様な環境的活動が紹介されています。それらの中央には、大きなトンガリ屋根の場所があり、そこには演舞ステージとワークショップステージがありました。ぼくら廃材楽器は、ほとんどワークショップステージでの出演です。自由に廃材楽器を触ってもらえる展示スタイルの演奏や、即興演奏、おなじみのフィリピンのカリンガ族のスタイルを取り込んだ演奏ワークショップなどのパフォーマンスを行いました。

 

また、楽器作りワークショップでは、障子の組子を利用したネイティブ・アメリカンの呪術音具「スピリットキャッチャー」や人の声帯を模した風船とパイプの笛、傘の骨を利用したウィンドチャイムのなかから作りたいものを選んでもらい、つくり方のコツを教えていきます。出来上がった楽器に喜ぶ姿。子供も、大人も。むしろお母さんの方が喜び楽しんでいるようにみえます。

スピリットキャッチャーは、まるでナウシカの蟲笛のような、多様に変化する羽音のような音を生じさせます。

シンプルな構造だけに、出てくる音の奇妙さにはいつも驚かされます。

 

周囲の音がかなり大きかかったため、演奏ワークショップはかなり聴こえなかったり、楽器作りも出来上がった楽器の音の”繊細な部分”はほとんど聴こえなかったかと思いますが、きっと、おうちに帰ってから、特にスピリットキャッチャーには驚かれたことでしょう。組子の大きさとゴムの長さが実に調度良かったようで、今回制作したスピリットキャッチャーはかなりすばらしい出来となっております。

 

 

さて、ステージは特に音響的な部分が難しい環境ではありましたが、控え室は福岡市役所の15階に用意されており、眺めが実にすばらしかったです。まるでお金持ちのディナーのようにながーーーーい机にメンバーが点々と座ってお弁当をいただく。贅沢なこの空間で、廃材楽器メンバーの息子さんといっしょにシンケンジャーの折神おでん合体ごっこをしたりして楽しんでしまいました。絶妙なバランス!!

 

出演終了後には、ふらりふらりと各ブースをめぐってみました。ぼくたちは「ナイス福岡」のテントでほとんどの時間を過ごし、ベスト姿がステキな森おじさま方から、竹に切れ込みをいれただけの笛をいただいたり、葉笛の方法を伝授してもらったりしていました。本当にナチュラルで、心地よい雰囲気のおじさま方で、大人気のブースとなっていました。いまだにぼくは葉笛をうまく吹くことができず、音を出せませんが、実にシンプルで高技術の必要なこの葉笛を、陽気にどんな曲でも吹きこなしてしまうおじさま方。気づけば中学生のときにはもう自然と自在に吹けていたとか。。。ぼくもなんとしても習得したいと熱意を固めています。

 

片付けも終わり、ふと天神中央公園にあそびに行ってみると、コスプレのイベントが!ボーカロイド・コスの世界大会の予選だったようです。屋外カラオケでものすごく盛り上がっておりました。環境とコスプレが同居する福岡。コンパクトでありながら多様さがあふれている都市柄の象徴のように感じました。

 

環境フェスティバルに参加してみて、冷泉荘は特にそれほど強くエコを意識しているわけではないけれど、やはり環境的な意識は高いなと改めて思いました。ブースそれぞれでの環境へのアプローチがあり、それぞれ関わっている環境のスケールも異なる。さらに、どのブースもエンターテイメントの形としてその意識をそれとなくPRしている。強く押し出しているところももちろんありましたが、ぼくはやはり、ナイス福岡のおじさま方に興奮したように、ナチュラルな雰囲気の、それでいて絶妙にエンターテイメントとして成立しているところに魅力を感じました。

 

なるほど、そう考えると、冷泉荘の廃材からスタートした廃材楽器のプロジェクト「サウンド・リノベーション」も、冷泉荘という存在が産み出した自然なエンターテイメントであったかと思えてきます。冷泉荘という建物に、きっとぼくは呼ばれたのだなぁと思う、そんな2日間となりました。

 

なお、環境フェスティバルに持っていった廃材楽器のほとんどは、冷泉荘に置いてあります。常設しておりますので、触ってみたい方はぜひ冷泉荘まで遊びにいらしてください!


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