10月末の環境フェスティバルにてどっぷりはまってしまったテント「ナイス福岡」の方が、コウモリの超音波を聞く装置を持っている、との話をきき、「えー!」と盛り上がり、貸していただけることとなった装置、その名も「バット・ディテクター」。超音波は、人間の耳には聴くことのできない20kHz以上の音(ブラウン管のキーンという高い音よりも、もっと高い!1秒間に2万回も振動しているので、すごすぎて人の耳には聴こえません。)で、超音波を周波数変換して人の可聴領域まで変換する装置です。
なかなか身近にない装置ですし、やはり日常では知覚できないものを感知できるというのはとても興味深いです。
それも、音波です。ぼくらが日常で聴こえているものが、その氷山の一角にすぎない、ということを実感するとても面白い機会です。
早速、喜び勇んで櫛田神社〜中洲〜出会い橋へとでかけていってみます。櫛田神社と出会い橋あたりは、よくコウモリをみかける場所です。中洲は、PCやテレビなど電化製品からたくさんの超音波が出ていますので、それらが集まっている都会の縮図として選んでみました。
これが、バット・ディテクターだ!!!製品名は「Ultra Sound Advice」。ロゴのフューチャリスティックな佇まいが実にかっこいい!
ナイス福岡の方が、今までの知見(なんと93年)をまとめたメモをもとに探します。
櫛田神社あたり。電灯から、100kHzの超音波がもんのすごい出てます。ちなみに、彼は廃材楽器のメンバーの岡崎くん。水中録音・水生生物の音を研究しています。
冷泉荘から出発すると、まずは冷泉公園横の屋台の列。20kHzくらいに合わせると、ダッダッダッダッダッとエンジン音的な音が。電灯の近くでは100kHzくらいでバリバリ音がなります。さぁーてコウモリ!
。。。。。。。。。。
いない。。。。。。。。
もう、けっこう寒いもんなぁ。。。
さて、気をとり直して、中洲。
電灯もたくさんあることですし、さぞかしいろいろな超音波が。。。とおもいきや、ほとんど反応なし。
え!?
疑問として残ります。
さて、出会い橋。コウモリ。。。。。。
いない。。。。。。。。。
残念。
時期的にちょっと遅かったようで、コウモリとは出会えませんでしたが、超音波に耳をすましながら歩くという体験は、実に面白かったです。
なによりはっきり聴こえるのが、鍵の音。金属の打音は、思っていた以上にかなり高い超音波も発しているようです。
腰につけた鍵のチャリチャリした音、普段はほとんど気にとめていませんが、実はすごい超音波が出ていたとは。。。驚きです。
コンパクトで操作もイージー、反応もすばやいバット・ディテクター。
目に見えない、人の耳には聴こえない音なので、方向はなんとなくわかるけれどもどこから発された音なのか特定するのも難しい。探知をしていくことで、もっともっと深く・広く探知したくなってくる。探知の楽しさを教えてくれる装置でもありました。
それにしても、中洲が超音波探知機的には非常に静かだったというのは、気になりますねぇ。。。