ビンテージビルめぐり

早いものでもう12月。2009年も間もなく終わりです。
さて、冷泉荘を運営する吉原住宅・スペースRデザインは冷泉荘の他にも様々なビンテージビルを運営しています。
今日は吉原住宅・スペースRデザインメンバーと新高砂マンション・山王マンション視察へ。
現在「R100プロジェクト」と題して、「Life Value Creation ~生活価値創出~」をテーマに、まち、建物、室内その他ライフスタイルに付帯する100の要素を、100をキーワードに掘り下げていくプロジェクトを実施しています。1201
そのR100プロジェクト完成した部屋等の視察です。
私も久々に新高砂マンションへ。
相変わらずヘンテコな形ですね。

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こういうビンテージビルって、部屋に案内される途中に色々と発見するものです。
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肝心なお部屋の方は・・・
程よく手が入れられた仕上がりになっていました。
この「程」というのが微妙なところで、デザイナーの腕の見せ所です。
手を入れすぎると新築マンションでも良いじゃん!となり、手を入れなさ過ぎると古臭い!って話になります。
今回は自社でデザインをしているので、さすがリノベーションの会社!と思わせる、レトロビルマニアをくすぐるデザインです。
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完全にデザインされ尽くしていない、つまり入居者が入居後手を加えて完成するデザインは、自分が入居するとしたらいかに使おうかと考えてしまいます。
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リノベーションって、古い部材と新しい部材が混在するところが難しく、また楽しいところでもあります。
デザイナーとしては、そこが腕の見せ所。
私はライターさんではないので、この魅力を文章で伝えるのが難しい・・・。
みなさん是非見学して体感ください。
そうそう、こんな部屋もあります。
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部屋と同じくらいの広さのベランダがある部屋です。
盆栽・子供のプール・ハンモック・・・この部屋を借りることはステイタスですね。
このマンションは、窓からの眺めがそれぞれです。
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清川のロータリーや
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こんな長屋や
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ビルの上に建つお稲荷さんを拝める部屋もあります。
神棚要らずですね。

そんな新高砂マンションを後にして、ご一行は山王マンションへ。
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山王マンションは塗装の大規模改修中です。
まずは塗装の色を決めます。
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一度塗ったら何十年も塗り替えませんから、色を決めることは大変なことです。
その後部屋へ。
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いや~参りました。一部屋で天井高を変えたり、同じ部屋でも違った楽しみ方が味わえる空間です。
和洋折衷というか和モダンというか、どの言葉にも属さない新しい衝撃をうけました。
あれ、見たことがあるインテリアが。
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冷泉荘の靴箱と、藤浩志さんのアトリエからいただいたきたフレームだけの椅子が。
あ、ここにも
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この照明はその昔金太夫さんと解体される民家に入り、ちょうだいしてきた(許可は得ています)照明です。
何れも冷泉荘にインテリアとしてあったもの。
ビンテージビルに合うインテリアは共通していますね!
冷泉荘もちょっぴりR100プロジェクトに協力できて嬉しく思います。

こちらはR100 プロジェクトではありませんが、以前のリノベーションプロジェクトのお部屋。
只今募集中です。
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キッチンや水周りを中央に集中させた部屋や、
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全部真っ白!オバマ大統領が居そうなホワイトハウスもあります。
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ついついくつろぎたくなりますね。
早い者勝ちですよ!
ピンと来た方急いで!!

久々に私もリノベーション部屋の視察をしました。
動いている現場を見ると血が騒ぎ、大工の息子であることを思い出します。
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一番手前が現場担当のK剛司さん。偶然にも私の同じ名前です。
吉原住宅・スペースRデザインが管理運営をする物件の工事全般の管理を担当しながら、自身もデザインをします。
R100プロジェクトのデザインはK剛司さんとT寿枝さんです。詳しく知りたい方はスペースRデザイン出版の「エンジョイレトロビル!」に載っています

超駆け足でレポートしました。リノベーションって、古いものを大切にする熱き思いから生まれていると再認識しました。
皆さんも是非見学へ行ってみてください。一見の価値は必ずあります。

最後に・・・
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山王マンションには故寺田太郎さんの作品があります。
仕事で疲れて帰ってきても、この小鳥が出迎えてくれる。素敵なマンションです。

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