それは詩なの???

2014年1月20日(月)から2月6日(木)まで、冷泉荘ギャラリーにて開催された「ことば」の展示『それは詩なの?』、静かにはじまり、多様なコラボレーションで盛り上がり、そして静かに、最後は朗読で閉じていきました。

平地さんの陰と陽が互いに居場所を見つけつつ補いあうようなことばの流れに、ちょっぴり乙女チックなテイストがきわめてロジカルな形でとりこまれてまとめられている、平地ワールド。作品の種類もさまざまで、「バランスをとりたがる」と自己分析をされていた平地さんの独特のバランス感が如実に現れているように感じました。木のブロックでことばを紡いでいく遊びを楽しんだり、双眼鏡で監視カメラの下の詩を覗きこんだり、糸電話にことばをのせたり。遊びながらことばに触れ合えるそんなしかけの展示でした。そしてつきつけられる、「それは詩なの?」

今年のぼくの流行語にしよう。

それは詩なの?

週末には、さまざまな分野の方とのコラボレーションも。三上りょうさん(短歌作家、電話で出演)、徳永昭夫さん(芸術現場調整家)、懐月遥さん(非実在文学少女)、峰尾かおりさん(おどり)、永田壮一郎さん(KIJIMA SOUND SYSTEM主宰)、夏野雨さん(福岡ポエトリー主宰)、松本秀文さん(ことばクリエイター)と、たくさんのパフォーマンスが展開されました。

特に感動的だったのが、峰尾かおりさんと永田壮一郎さんとのコラボレーション。

峰尾さんの湿度を帯びた熱気との距離感を図りながら朗読するかのようなおどりと詩。平地さんへの圧倒的な愛・リスペクトがこめられ、「私は音楽で目的を果たす」と平地さんの詩を掛け合い朗読したのちに、詩の朗読が歌へと変わっていくKIJIMA SOUND SYSTEM・永田さんのパフォーマンス。右手には左手を。平地さんの陰陽、否定と肯定が踊りながら付かず離れず距離を保つようにことばを変容させていく詩が、感動的な歌に変わっていく様は圧巻でした。

それでは、コラボレーションなども含め、写真でふりかえっていきましょう。

右手には左手を。

いい言葉です。

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