ぼくも大好きなドラマ「私立探偵濱マイク」の舞台としても知られる横浜・黄金町。ぼくが指輪をたくさんつけるようになるきっかけがこのドラマだったような気がしますので、黄金町をいっぱい堪能するぞー!と意気込んで、あえて何も調べずに行ってきました。
さて、黄金町の景色をいっぱい写真にとってこようと思っておりましたが、肝心のエオリアン・ハープが思った以上にうまくいかず、それどころでなく文字通りエオリアン・ハープのことしか考えない日々を黄金町ですごしてきました。まちの写真はまったくありませんが、せっかくですので黄金町の紹介とともに日記として一旦記録を残しておきます。
大規模な特殊飲食店街であった黄金町は、いまはそのままの見た目のまま中身がアートのまちとして生まれ変わってきています。まち全体がリノベーションされているといった状況です。実に生生しくもある間取りをそのままアーティストの小部屋や事務所 などに変えており、1軒のなかに入り口が4つもあるような建物が続きます。そうした建物はそのままに、高架下にスタジオや 広場を作り、新しさと特殊さが入り交じった町がひろがっています。この状況の中で、福岡で「ミュージアム・シティ・天神」やギャラリーアートリエをしかけていた山野真悟さんがディレクターを務め、黄金町バザールが開催されています。2008年よりはじまり、今年で4回目です。アートを生み、育む、まち。まちもまた、アートによって彩られ、すこしずつ変わっていきます。相互に溶け合い、影響し合うアートとまちの関係を築いていく。そこに経済活動や外部からの滞在をまじていくプロジェクト、黄金町バザール。まちにとってアートは何なのか、アートにとってまちは何なのか。そもそもそれらは切り離せるものだったのだろうか。さまざまな疑問のひとつの答えが、ここにあり、さらに模索されています。
*黄金町について、詳細はこちらをご覧ください
→ http://www.hamakei.com/column/180/ http://www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2011/info/info01.html
さて、大学の先輩が、さまざまなアーティストの作品をきちんと許可や助言をもらいながら自分たちで再現してみることで、作品や音の現象を体験する「生成音楽ワークショップ」という活動をしており、その次のテーマとしてエオリアン・ハープを選びたいとのこと。しかも舞台は黄金町。横浜は風も強いので、ぼくも楽しみに訪れました。
橋!川の上を走る風!!これはいい風がいっつも吹いていますね!
みんなの憩いの場、竜宮旅館!楳図かずおさんを思い出すようなカラーリングと、旅館的な和風の入り口が絶妙にマッチした入り口。中もいい感じです。奥にはちょっとしたギャラリーも。働いている方々は、天神パークビル1階のエントランス・カフェで少し前に働いていたコバトさんにすごーく似た方々がたくさん。。。
この旅館のすぐ前のおうちの展示は……なんと!「筑豊スカブラ市場」!!akioworks徳永さんや前・管理人の山本さんたちが筑豊の展示を行っておりました!
そして、エオリアン・ハープ。展示会場は高架下スタジオの上。高架のすぐ下!これはいい風が吹き抜けそうだ!
。。。と、思っていたのですが、これが難航。
確かに、ときどき良い風は吹き抜けるのですが、建物にぶつかって風が乱れているよう。思ったよりも鳴ってくれません。
そこで、左上の写真のように、釣竿を伸ばしたような感じで簡易エオリアン・ハープを出してみると、、、鳴る!
高架下と屋根で整流されていそうでしたが、川から逸れてきた風、電車の巻き起こす風。これらが建物でぶつかって乱れているようです。
なかなか鳴ってくれません。整風版を取り付けるなど、工夫をしています。さてさて、会期中、どのくらい鳴るのでしょうか?
あとは、良い風が吹き抜けるのを待つばかりです。楽しみですね!
設営最終日には花火も打ち上がり、エオリアン・ハープといっしょに記念写真。
また近々、黄金町に行って作品の最終調整、まちの見学をしてきたいと思っています。
今回は単なる報告といった感じですが、次回はもっと雰囲気をお伝えできるでしょう。お楽しみに!