冷泉に棲むことば~詩のしっぽをつかまえろ!~ レポート

冷泉に棲むことば~詩のしっぽをつかまえろ!~ レポート

■展示:2010年3月5日~31日 B14号冷泉荘ギャラリー
■2010年3月13日(土)
16:00~17:30 リノベーションミュージアム冷泉荘A13号多目的室

■イベントスケジュール
平地氏の詩の朗読→平地氏による、松本秀文氏の詩の朗読→松本秀文氏による詩の朗読
休憩
平地氏の詩の朗読→平地氏+徳永昭夫氏によるトーク→平地氏の詩の朗読→歓談

■集客
約20名

■展示・朗読・トークイベントの感想
・朗読で平地さんの詩に息が吹き込まれた気がします。
・初めての詩のイベントでしたが、とても面白くてあっという間の90分でした。空間と一体となったイベント
 に参加できて嬉しく思う。
・気持ちが落ち着きました。
・詩の一つ一つが存在感があり、生命力を感じた。
・詩の朗読会、面白いですね!良い刺激を受けました!
・静かな空間で詩と向き合えて幸せでした。

■管理人のレポート
NPO法人福岡ビルストック研究会が主催で開催されたこの展示は、
レトロビルと文学の融合を試す場でもありました。

先に開催された詩の公募「冷泉ことば空間」での受賞副賞としての企画個展の位置づけで開催された今回の企画は、
ことば空間で審査員を務めていただいた渡辺玄英氏をアドバイザー、ことば空間企画者の徳永昭夫氏を企画アドバイザーと設営、
ことば空間企画協力者の松本秀文さんを企画アドバイザーとコラボ朗読、ことば空間ビジュアル担当池田氏を同じくビジュアル担当
として迎え、企画を進めました。
平地氏は普段はプログラマーとして働いています。プログラマーといえば夜も遅くなる仕事です。
つまり打ち合わせも夜を中心に行われました。


平地氏の立会いのもと、設営をしました。

冷泉荘のギャラリーは、一般のギャラリーとは違って窓があります。
前の大神宮横町や裏庭の樹木が揺れる景色が、築50年を超える昭和の文化アパート独特の雰囲気となっているからです。
そしてその雰囲気に合う作品を展示したいとの思いがあります。

今回の展示は、静かな冷泉荘の空間と相俟って深く入り込めるものとなりました。

また平地氏初となる朗読イベントでは、松本秀文氏も加わり盛り上がりました。
例えるなら静の平地氏・動の松本氏、あるいは女性的な平地氏と男性的な松本氏。
更に徳永氏によるトークライブでは、平地氏の詩に対する思いや制作の現場を知ることができました。

それにしても昔から古い町や古い建物に文学者達がつどっていた気がします。
なぜレトロビルと文学? 
後日、管理人は平地氏に聞いてみました。
「古い建物にはそれだけの歴史がある。冷泉荘も様々な人々の営みがあったはず。それだけ建物にことばや空気が積もっている。
だからインスピレーションを受けやすい」とのことでした。

レトロビルの可能性というか、潜在能力というか、レトロな空間と作品が相乗効果で伝わる企画となりました。
管理人自身も、冷泉荘で文学を楽しむ豊かな時間を過ごせた気がします。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする