阿蘇で廃材楽器づくり

7月の冷泉荘ギャラリー企画「サウンド・リノベーション」展から発展し、廃材楽器制作メンバー(ぼくもその一員)は、9月19日(日)〜9月30日(木)まで南阿蘇 高森近くの旧上色見小学校で開催される「GENESIS」展の出品作品として阿蘇でも廃材楽器づくりをしています。7月にはじめて現地を訪れ、阿蘇のフッサフサな草に驚き、草のゆらめきから風が見える阿蘇にエオリアン・ハープなどの風にまつわる楽器の設置を試みたいと思っておりました。

加えて、近くの牛小屋に柱が朽ちて倒壊した木造の家があり、その廃材をいただけることに。ということで、エオリアン・ハープなどの風の楽器だけでなく、阿蘇でも廃材楽器を制作・展示することになりました。

日を改め、お盆前に廃材の収集とちょっとした制作を旧上色見小学校でしてきました。ぼくたちが行く日はいつも雲が出ていて、小学校の後ろに根子岳がドーーーン!というすばらしい景色はまだほとんど見れていません。特に、お盆前はちょうど台風がきていて、強い雨が断続的に!合間をぬって、はりきって廃材の収集。

屋根の板を剥がしたり、その下に隠れたナイス・アイテムをさがす。雨も降ったりするなか、さがすこと3時間半。途中、出てきたながーーーーいパイプで遊んでみたり。探しながら、素材の音響も探ります。

「長い」というだけで、音の響き方は大きく変わり、複雑なものになります。左の写真は、曲がったパイプを耳につけて喜ぶ姿。バッファローマンのような、あるいはプルートゥのような姿になるまで耳を拡張すると、なるほど、風を切る音とパイプが響く音が混じって、面白い音がします。彼の笑顔をみたら、それが伝わることでしょう。ニンマ〜〜〜リ。そう、そういう顔になってしまうのです。右の写真は、望遠鏡のように(聴遠管とでもなるのでしょうか)片耳を極端に拡張したものです。彼はこのあと、反対側の開口部からメンバー(男)による甘い吐息まじりの囁き声を吹き込まれ、照れた微笑を浮かべます。

そんなこんなで、あっという間に時間が過ぎ、とりあえず打ち止め。並べて見ると、、、いろいろあるなぁ〜。

これらの廃材から、どんな楽器ができるのか?

現時点ではまだまだ模索中。台風の影響もあってほとんど制作できなかったので、夏休みの自由研究的な宿題として半分くらいの廃材を福岡に持って帰ってきており、冷泉荘から帰ったら夜な夜な制作にとりかかっています。

見よ!このゴチャゴチャ感!!制作スペースがありませんというくらい持ち帰ってきて大苦戦しております。(笑)

また進展がでてきたころに、続きをお話することにしますので、楽しみにしていてください!!

(冷泉荘管理人2号 杉山)

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