2020年4月で、杉山が冷泉荘の管理人になって10年をむかえます。これからもよろしくお願いいたします!

1月の冷泉荘日記でもお伝えしておりますが、わたくし杉山が冷泉荘管理人になってから、2020年4月で10年をむかえます。

冷泉荘のプロジェクトがスタートした2006年4月〜2009年3月は、建築家の野田恒雄さん(no.d+a代表/TRAVELERS PROJECT主宰)が冷泉荘のディレクターをつとめられ、2009年4月〜2010年6月は山本剛司さん(株式会社共同ポケット代表、筑豊発リバーサイドラジオを放送 https://www.youtube.com/channel/UCrYM5HN47VimTQ6OEXrZwCA)が役職を冷泉荘ディレクターから冷泉荘管理人へと名を変えて、とりまとめをされます。

杉山は2010年4月に冷泉荘の運営会社 吉原住宅有限会社に入社し、すぐに冷泉荘の第2管理人となります(2010年4月〜6月は管理人2人体制で管理人業務引き継ぎが行われました)。

杉山は冷泉荘管理人の前は、九州芸術工科大学 音響設計学科→九州大学芸術工学府にて博士課程まで進んでいます。学部〜大学院では主に音の共鳴・共振を中心とした楽器の研究を行い、博士課程では風によって音が鳴るエオリアン・ハープの研究を行い、「都市環境における”聴く”装置としてのエオリアン・ハープにおける実証的研究」と題した博士論文を書き、2010年3月に博士号を取得しています。エオリアン・ハープの実験場所として、吉原住宅/スペースRデザインが運営するオフィスビル「天神パークビル」の屋上をお借りして公開実験を行う中で、代表の吉原勝己さんと親しくなり、吉原さんが代表をつとめるNPO法人  福岡ビルストック研究会にもちょこちょこ参加するようになり、、、博士論文ができあがったけれどもまったく就職活動をしていなくてと論文贈呈の際に相談したことがきっかけで、入社となりました。

いきなりの展開でしたが、やはり新社会人ならスーツではと、スーツで会社に通うもいまいち浮いており、冷泉荘がちょうど全体イベント「れいぜん荘ピクニック」を開催するとのことで、管理人・山本さんの手伝いとして第2管理人になったことがぼくの冷泉荘管理人のはじまりでした。

実は当時、すでに山本さんには地元・田川から観光局を作ってほしいと引き抜きの相談がきており、タイミングばっちりとぼくにすぐに管理人引き継ぎの話になります。そこからあれよあれよと気づけば10年、管理人として続いてまいりました。

2011年3月10日に冷泉荘耐震改修工事が完了して11日に竣工式を行った直後に東北の震災が発生。耐震改修工事をして建物を残していくことを深く考えさせられるとともに、できる限り残すという思いを強めていったこともあり、冷泉荘をいかに残すのか注力してきました。

その後も地震や大雨、ウィルス感染など天災がいろいろと生じ、そのたびに冷泉荘の立ち位置など常に悩んで来ておりますが、築100年を目指して、多くの人が安心して訪れたくさんのつながりを作っていくことのできる建物としてできる限り変わらず冷泉荘が残っていければ、そんな場作りができているよう常に耕していければと思っております。

心を引き締め精進したいと思っております。改めましてみなさま、今後とも冷泉荘を、管理人をよろしくお願いいたします。

がんばりますー!

*10年ぶん、写真で振り返るのはすごい大変な量になってしまうので、10年分の思い出をあらわしているんじゃあないかと毎年の年賀状を一挙掲載することにしました。

*10年、毎月発行し続けてきた月刊冷泉荘も120号になりました〜

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過去の月刊冷泉荘は、下記ページをご覧下さいませ。

月刊冷泉荘
月刊冷泉荘は、冷泉荘が2010年から毎月発行しているフリーの冷泉荘情報誌です。 開催イベント情報や、冷泉荘のみなさんのコラムも連載しています。冷泉荘のあれこれがつまっています! (3〜5MBのPDFファイルとなっております。) 2024年 4月 〜 2025年 3月 2023年 4月 〜 2024年 3月 2022年 4月 〜 2023年 3月 2021年 4月 〜 2022年 3月 2020年 4月 〜 2021年 3月 2019年 4月 〜 2020年 3月 2018年 4月 〜 2019年 3月 2017年 4月 〜 2018年 3月 2016年 4月 〜 2017年 3月 2015年 4月 〜 2016年 3月 2014年 4月 〜 2015年 3月 2013年 4月 〜 2014年 3月 2012年 4月 〜 2013年 3月 2011年 4月...

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