冷泉荘屋上で、たのしイネ!

冷泉荘の屋上ではじまった、ペットボトルで屋上稲作プロジェクト「たのしイネ」!

都会ビルの屋上を舞台に、ペットボトルで一粒の種もみから収穫、お米を食べるまでを体験する取り組みで、まちなかで農や食と出会うプロジェクト「たのしイネ」。これまで6年、冷泉荘のオーナー/管理会社である吉原住宅有限会社と株式会社スペースRデザインのある、大名のオフィスビル・天神パークビルの屋上にて実施されてきましたがそろそろ新しい場所へ。。と検討されていたところ、もしかしてイネ作りで屋上の断熱効果があるかも、、、とのアイディアが浮かび、冷泉荘屋上へと活動・実験の場をうつしてきました。

冷泉荘は、断熱材がないため特に5階は屋上からの日光の照りでものすごく暑く、これがなやみどころのひとつでしたので、A棟5階のテトラグラフ写真室さん・信濃設計研究所さんにも協力いただき、イネのある・なしで温度の違いがどれほど出るのか、温度計を設置して実験することに。実験結果が出るのはまだ先ですが、まずは、冷泉荘の屋上でうまく稲作りができるのかどうか?天神パークビルの屋上では、10階建てという建物での暑い環境、スズメの襲来などいろいろと苦労と対策を積み重ねて、およそ失敗なく収穫できるレベルまできているようですが、はたして。。。

たのしイネは、講師として平尾健二さん(ペット稲考案者・福岡教育大学技術教育講座教授)、森千鶴子さん(地域支援ライター、食文化研究家)に解説をしていただきながら、種植えからはじまります。

左の写真でイネを持って解説いただいているのが平尾健二さん、右の写真で、たのしイネ特製もちよりカレーを作っていただいているのが森千鶴子さん。

もちよりカレーは、いわゆる闇鍋的な感じで、みんな一品持ち寄ってどんどんいれていくカレー。。。今回も参加者約20名分いろいろ入りましたが、ものすごいおいしいカレーができあがりました!

プリンカップくらいの大きさのカップに土を入れ、あらかじめ芽出しした種を10粒入れて、さらに土をいれて、たっぷり水をかけて完成。品種名と名前をカップに書いて、種植え完了です。今回は、暑さにつよいインディカ米系のIR58、ハッピーヒル、ヒヨクモチ、タンタンコシヒカリ、謎のミツコシヒカリを種植え。

3日めくらいから芽がどんどん大きくなって、1週間もするともさもさしはじめました。

今年は5月に川端地区・冷泉公園周辺にカラスが大集会をひらいていた影響か、カラスが大量に遊びにきており、イネもひっくり返されたりつつかれたりされてしまうため、急ぎネットを作成して育てました。

これが、さらに2週間経つと、、、

もさもさ!

そして7月はじめに、たのしイネのみんなで集まって、田植え。

立派に育ちました!これを3束ずつ、ひとつのペットボトルに植えて、それを水を張ったバットに沈めて田植えの完了です。

これが温度計。田植えをしたバットの直下にあたる5階の天井に温度計を貼付け。比較するために、なにも置いていないところにも温度計を貼り付けております。実験後、きっと天井の暑さが数値としてあがってきます。

このイネが、、、

1ヶ月でここまで!

台風対策は、ペットボトルを倒してイネを寝かせて、風の被害を少なくするように、、、

他にも、相変わらずカラスの水遊び場になってしまうため、防鳥の黒いテグスを。これが効果てきめん。

そこからさらに2週間。。。

ん。。!?

花がさいて、穂が!

コシヒカリが一番乗り。

ということで、今度はスズメ対策で、全体を囲う防鳥ネットを作成しました。

イネについていたイチモンジセセリなども取り除いたりしながら、、、

 

コシヒカリにつづいて、IR58も穂が出始めました。

このまま無事に、収穫までいけたらいいな!

たのしイネは、月1回くらいのペースで集まっています。開催は冷泉荘のウェブサイトとたのしイネFacebookページにて告知されます。ぜひここからの参加でもかまいませんので、ご興味の方ぜひご気軽にお集まりくださいませ〜!

次回は9月なかばに開花観察にて開催予定です!おたのしみに!

たのしイネ:https://www.facebook.com/tanoshiine/

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