山笠のあるけん博多たい!

起源より伝統776年、ユネスコの無形文化遺産に登録されてはじめての博多祇園山笠、無事に今年も奉納が終わりました!

山笠は国の重要無形民俗文化財でもあり、博多の総鎮守である櫛田神社にまつられる大幡主命(おおはたぬしのみこと、櫛田大神)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと、祇園大神)に対して奉納される祇園祭のひとつです。起源は諸説ありますが、聖一国師が1241年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりと言われています。その後も、地域が一体となって災厄防除や安寧を願う奉納行事として続いており、博多の人々のつながりの強さの礎となっております。

6月にはいると男衆が山笠期間中の正装「長法被」姿となり徐々に博多のまちが祭り化していきます。7月1日からは福岡市内14箇所に豪華で巨大な「飾り山」が建てられ、山笠がはじまります。

スケジュールは下記のとおり。

7月01日 飾り山笠一般公開/お汐井取り(当番町)

7月2日〜8日の間の土日 子供山笠

7月09日 お汐井取り(全流)

7月10日 流舁き

7月11日 朝山(流舁き)/他流舁き(夕方)

7月12日 追い山ならし

7月13日 集団山見せ

7月14日 流舁き

7月15日 追い山

男衆が山を舁く「舁き山笠」は10日から。ここからは、博多のまちを山が動きまわり、いわゆるリハーサルでもある「追い山ならし」、博多から福岡まで山が移動する「集団山見せ」を経て、15日4:59、朝日とともに「追い山」になだれこむという奉納行事です。

今年の追い山は土曜日ということもあり、たくさんの人が山笠のコース沿いにならびました。

いやはや今年もすごかったです!

冷泉荘からは、A23号 食道よこちょうの大将・白川さんが恵比須流に参加されております。

(流[ながれ]とは、豊臣秀吉による「 太閣町割り」が起源とされ、町の区画分けを「流」と呼び、現在では8つのグループとなっております。)

食道よこちょう・白川さん、元入居者さんの東流・松隈さんを中心に、恩師や先輩後輩などお世話になっている方を応援に、今年もがっつり山笠をみてまいりました。

大きなみどころである「追い山ならし」「集団山見せ」「追い山」を写真でふりかえります。

町が昂る山笠期間、特に10日〜15日はすごいですので、山笠は福岡以外の方にもぜひ直にみてほしい行事です。

写真で興奮が少しでもお届けできればと思います。

まずは山笠に先駆けて「子ども山笠」!

7月第1土日は、博多小のこどもたちによる子ども山笠が博多をかけまわります!

こちらが走る飾り山。

冷泉荘のすぐとなりの川端商店街の上川端流・走る飾り山は、商店街にはいったり電線をくぐるために、高さが可変できます。

なんと今年の見送り(裏側)は、スターウォーズ!

走るときは煙を出しライトセーバーも光ります!

そして、山笠の本番である追い山のリハーサル、追い山ならし。7月12日には、冷泉公園のよこに山が一同に集まります。

かつては走る飾り山のようにどこも高さ勝負な山でしたが、電線などの影響もあり、低くなっていく代わりにタイムレースとなりました。櫛田神社境内にはいって清道をぐるりとまわり櫛田神社から出発するまでの「櫛田入り」のタイムと、コース全体のタイムが競われます。もちろん、追い山ならしも本番同様にタイムを競いますので、白熱っぷりはまったく変わりません!

追い山ならしのコースを走り終えた山は、それぞれの流に戻っていくのですが、個人的にいつも見守っているのが上川端流の走る飾り山が商店街に入っていくところ。ギリギリの高さの山が、一気に商店街に入っていきます。そのときのおいさおいさの掛け声が、商店街中に響き渡り、最後の博多一本締めは、応援している観客たちの歓声もあって、とても感動的です。

追い山本番だと人が多すぎてここまで追いかけられないことも多いので、追い山ならしで見守るのがぼくの毎年のコース。

    

    

    

    

    

    

追い山ならしの翌日、7月13日には、博多から福岡まで山が移動する「集団山見せ」。博多の名士たちが山に乗り、山がどんたくパレードと同じようにかけていきます。パレードと違って走っていくのであっという間ですが、追い山に比べてゆっくりですので山をじっくりみることができます。*上川端流の飾り山は動きません

そして、7月15日、この日は博多の人々はあまり寝ていないのでは?早朝4:59に出発するために、みんなそわそわ。

59分と中途半端なのは、1番最初の一番山は櫛田入りのときに博多祝い唄を歌うことができるため、その唄のぶん1分が前倒しになっています。5時、朝日とともに山が動くためです。

冷泉荘でも、あちこち各部屋でイベントだったり飲んでいたりとそれぞれ楽しんでおり、多くの方が夜中から集まっています。冷泉荘事務局も、毎年映画会をしながら時間を待っています。

(今年は、山笠の起源が承天寺の聖一国師が疫病を鎮めるために水をまいてまわったことから発想をひろげて、ヒーローが悪霊を退治してまわるというものをリンクさせて死霊のはらわたリターンズSeason2をみておりました)

うどん・そば・羊羹・まんじゅうなどの製法を宋から持ち込み伝来したといわれる聖一国師が開山した承天寺前にて、食道よこちょう・白川さんが台あがりされるとのことで、今年は承天寺前にてみておりました。

白川さん!!!

かっこいい!!!!!

 

   

 

承天寺前は、上川端流の走る飾り山はこないので、東長寺前から商店街の方へ追いかけ。商店街にはいっていくところを見守り、最後は櫛田神社での鎮めの能をみて、ぼくたちも昂ぶりを鎮めます。

いやはや、今年も山笠、すばらしかったです!

来年もおそらく、冷泉荘に集まってみんなで山笠を観に行くかと思います。

もしよろしければぜひご気軽にご同行くださいませ〜!

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