冷泉荘のあちこちすみずみまで堪能できる冷泉荘全体のオープンアパートイベント「れいぜん荘ピクニック」。年に2回のペースで開催しており、2016年2回目を11月6日(日)11:00〜17:00ごろに大人気のマーケットイベント「あおぞら市」と同時開催にて行いました。その翌日には、老朽物件の空間を自らカスタマイズする“DIYリノベ”の楽しさをさまざまな土地・方法で体験できる福岡DIYリノベWEEK2016が開催。冷泉荘をたっぷり堪能したあとは、福岡県内各地でDIYをたのしめる、リノベーションのさまざまな有り様・リノベーションが生み出したコミュニティを堪能できる期間となっておりました。冷泉荘会場は、DIYリノベによって生まれ変わって10年経過した建物。DIYリノベが紡いだコミュニティがどのように展開していくのか、そのひとつの結実した形を体験していただけたのではと思います。
さてさて、今回もれいぜん荘ピクニック&あおぞら市の模様を、管理人ツアーをベースに写真で振り返っていきます。今回、れいぜん荘ピクニックやDIYリノベWEEKに参加できなかった。。。という方も、冷泉荘をぐるっと見学する気分を感じていただけますとうれしいです!
管理人ツアー、まずは冷泉荘前に集合。冷泉荘前では、あおぞら市の開始直前に出店者全員集合でのミーティングが行われて、恒例の集合写真をパチリ。冷泉荘前は、受付ブース、大名にある天神パークビル1階のエントランス・カフェの出張販売、あおぞら市の会場となっておりました。
まずはいきなり裏庭に抜けて、冷泉荘の裏側を見学。。。(す、すみません写真撮り忘れました)
元・共有浴場の話やその後に設置された各部屋のユニットバスの話、その当時の煙突をそのまま残していることや、株式会社MBSさんにお願いした外壁改修工事の話、冷泉荘が「いかに古さをそのまま残すか」ということを大切に考えているという、冷泉荘の根幹となる考え方を紹介。
そのあとに、A棟1階のリル・ベーグルさんを通って、10月より入居いただくこととなった株式会社ひびきの電子さんをお訪ね。ひびきの電子さんは、九州工業大学発のベンチャー企業で、人感など各種センサや電子回路、スピーカーなどを扱われている会社さん。冷泉荘では、アート分野や伝統工芸などコラボレーションの拠点としてご利用いただいております。今回のれいぜん荘ピクニックでは、フラットパネルスピーカーや超指向性スピーカー、急冷急暖が可能な特殊な素子を実演していただいておりました。ぼくは九州芸術工科大学の音響設計学科出身で、藤枝守教授のもとでフラットパネルスピーカーなど音響機器をサウンドインスタレーション作品に使用する現場に関わっていたこともあり、誰よりも僕が興味津々でした!超指向性スピーカーはなかなか体験できないのでとても貴重な機会でした!
A棟1階は、A12号の冷泉荘事務局はあおぞら市の会場に。4店並んでいます。隣のA13号 冷泉荘不動産は、冷泉荘不動産がプロデュースするシェアハウス「茶山ゴコ」の入居者さんが大集合。多肉植物に釣り竿、アクセサリー。。。茶山ゴコの魅力がたっぷり感じられるお部屋に!冷泉荘不動産がいったいどういう活動をしているのか、冷泉荘不動産が育んているコミュニティをまるっと体験できちゃうお部屋となっておりました。
A棟2階にあがって、A21号 シェアオフィス「引力の間」。引力の間メンバーのハッピネス旅行社さんが、バリで買い付けてきたかわいいアイテムを展示販売。映像制作会社のグループ現代さんは、ちょうどKBCシネマにて新作映画「人情噺の福團治」公開中でしたが、少し宣伝もかねて冷泉荘に駆けつけていただけました。ひびきの電子さんは引力の間にも入居いただいておりますが、今回は1階に常駐されておりました。
A22号ソニ韓国語教室さんでは「韓国料理ランチ&韓国語でおしゃべり」が開催。ちょうどお食事タイムと後片付けタイムにお伺い。ソニさん、れいぜん荘ピクニック開催の数日前にアイランドキッチン設置の工事をされており、まさに新装オープンのタイミング。教室の生徒さん向けに、韓国語だけでなく韓国料理も学んでいただける教室へと変わりました。キッチンがとってもかっこいいです!
A31号アトリエ穂音さんは、今回はタイミング合わずいらっしゃらなかったのですが、管理人ツアーでのみお部屋を見せていただけました。今年でアトリエオープン10周年となる穂音さん。ほっこりあたたかな空間です。A41号田中勇気博多人形工房さんは、すぐ近くのはかた伝統工芸館に工房の荷物をまるっと移動して出張工房を開催されておりました。
A棟階段では、A42号FUKUOKA ART NINJA・徳永昭夫さんが特別展示「階段室でつながる椅子たち」を開催中。A棟の階段1階〜5階までの間に釣り糸が渡され、さまざまな椅子が冷泉荘の階段内に自由に浮かんでいます。昨年の冷泉荘ギャラリーでの徳永昭夫さん個展「椅子と空間」展に続く、椅子と空間をテーマにした展示です。
A棟5階では、テトラグラフ写真室さん。熊本の震災支援のイベントで、時々開催されているベランダカフェをピクニックでも開催していただいておりました。気軽に出入りできるベランダはA棟5階だけで、特にテトラグラフ写真室さんのベランダはとってもいい感じです!(ベランダカフェはときどき開催されておりますのでぜひテトラグラフ写真室さんのFacebookページをチェックしてみてください)
お隣のA53号信濃設計研究所さんでは、信濃さんがリノベ相談会を実施中。信濃さんが設計されたこれまでの建築のお話や、山王マンションでデザインされたリノベーションルームの紹介、実際に設計した体験をもとに分析したリノベーションの歴史など、リノベーションについてたっぷり教えていただきました。
屋上を通って、B棟へ。B棟5階の冷泉復元部屋は、あおぞら市の会場で、占いの部屋となっておりました。占いの合間をぬって、復元部屋にしか残っていない日本最初のころのユニットバス「ほくさんバスオール」をみたり、掃き出し口をみたり。
B棟は、2階のまちづくり屋さんとshoe lab noppoさんにお訪ね。まちづくり屋さんは、普段はまちづくりのアイディアやイベント企画など地域政策企画サポートをされておりますが、れいぜん荘ピクニックのときには「◯◯屋さん」へと毎度姿を変えます。これまでに、服作り屋さんやアクセサリー屋さん、呪い屋さんなどさまざまに変わっておりますが、今回は「仏づくり屋さん」!仏画や仏像にまつわる逸話などが展示されておりました。まちづくり屋さん・池田さんの知識と造詣の幅の広さにいつも驚きと、新たな物事への興味が掻き立てられます。
B24号shoe lab noppoさんでは、革のブレスレット/ストラップのワークショップが随時開催されておりました。ワンコインで素敵なブレスレットが!!ぼくも作りたかった。。。shoe lab noppoさんは、靴づくりの教室/オーダーシューズの工房ですが、ランプシェードやプラントハンガーなどワークショップもときどき開催されております。ぜひshoe lab noppoさんのサイトをチェックくださいませ!
B棟1階 2コ1多目的スペースは、レンタルスペースです。イベントの規模や内容によって広さを変えて、手頃な料金でご利用いただける空間です。冷泉荘の耐震改修工事を行ったときに、もともと2部屋だった部屋の壁を取り除き、2コ1にした空間です。今回は、あおぞら市のメイン会場に!たくさんのお店が所狭しと並んでいます!
これにて、冷泉荘を1周!今回は見学できなかったお部屋もありますが、およそこれが冷泉荘の姿です。
今回は約400名の来場者。ありがとうございます!
次回のれいぜん荘ピクニックは、春〜初夏に開催予定です。また管理人とまわる冷泉荘ツアーも実施予定ですので、おたのしみに!
福岡DIYリノベWEEK2016では、冷泉荘は普段の姿をみていただける機会となっておりました。管理人のタイミングが合えば、冷泉荘内をぐるりと軽くご案内。
冷泉荘には県外・県内から(主に県外)62名の方がいらっしゃり、冷泉荘ツアー12回と、今回もめいっぱいご紹介いたしました!
冷泉荘以外ではキャンピングカーに壁紙を貼ってデコレーションするWALPAさんのワークショップや、新高砂マンションに新たに登場する清川ロータリープレイスのツリーハウスワークショップなど、福岡・久留米・大牟田・八女・柳川・大川・那珂川町での12会場でいろいろな形に進化するDIYリノベを体験できるイベントとなっておりました。
詳しくは福岡DIYリノベWEEKのFacebookページに超詳細なレポート・写真があがっておりますので、ぜひご覧くださいませ。
福岡DIYリノベWEEK
https://www.facebook.com/FUKUOKADIYR/
なお、11月26日(土)には、鹿児島でもDIYリノベ!「DIYリノベweekend Kagoshima★シンポジウム2016」開催です。九州各地に広がるDIYリノベの動き、ぜひ見てみてくださいませ!
DIYリノベweekend Kagoshima★シンポジウム2016