冷泉荘屋上でとれたインディカ米、「たのしイネ」7周年記念文化祭でたっぷりいただきました!

都会の中で、ビルの屋上でペットボトル稲作プロジェクト「たのしイネ」、2017年には冷泉荘屋上でペットボトル稲作をしてきた「たのしイネ」。種まきから苗をペットボトルに田植え、穂が出来て、稲刈りをして、干して脱穀・籾摺り・精米、そして食べるまで、まちなかで農や食と出会うプロジェクトです。7年にわたる活動がいったんおさまることとなり、天神パークビル屋上での実践6年+冷泉荘での1年の活動をまとめた記念イベント「たのしイネ7周年記念文化祭~おわりは、はじまり。未来への種をまこう。~」が2018年3月21日に冷泉荘B棟1階にて開催されました。

たのしイネ:https://www.facebook.com/tanoshiine/

まずは、たのしイネスタッフで、櫛田神社に豊作ありがとうのお参りに。

そのあとは冷泉荘にもどってきて、カレー!冷泉荘屋上でたのしイネ史上最高の豊作1升とれたインディカ米IR58を、平尾健二先生(ペット稲考案者・福岡教育大学技術教育講座教授)と瓜二つなベンガル・Kさん直伝のカレーとして平尾先生がじっくり煮込んでつくったカレーで食べます!カレーは食材から出る水だけで作る、食材のうまみをたっぷり味わえる無水カレー、お米はベンガル・Kさん流に炊かずにボイルして。パラッパラサラッサラのお米に、濃厚なカレー!超おいしい!

カレーのおともは、たのしイネ恒例の「もちより」。もちよりカレー、もちより冷や汁、もちよりみそしるなど、たのしイネでもたくさんのもちよりの試みが展開されておりました。おそらくたのしイネが長く続くこととなった発明が、この「もちより」だったのでは。平尾先生も毎度絶賛の「もちより」。たのしくておいしい。たまに、大外れのときがあったみたいですけれど笑

今回はカレーやお米に合うものをみなさんもってきて。持ってきたものを紙に書いて掲示して、いろんな食を同時に楽しむことができました。特に森千鶴子さん(地域支援ライター、食文化研究家)が作ってこられた「たどし」。超おいしい。大川市の祝い菓子で「田は尊し」が由来とのこと。どーんと大きな木箱にきなこをしいて、もち米とうるち米のブレンドを炊いてつぶしたものをひいて、その上にあんこの層をのせてできあがり。今回はお弁当箱サイズでしかもお米は古代米の黒いお米でしたので謎の黒い塊のようになっておりましたが、これがほんと超おいしい。知らない食にも出会えるのがたのしイネの醍醐味のひとつ。

みんなでいただきまーす!で、会がスタートします。

会場内には、たのしイネに関わってきた方々のメッセージ、活動をまとめた展示、もちよりの思い出、イネにまつわる図書コーナー、本日のもちよりカレーおそなえなど展示も充実。

おなかいっぱいになったころに、たのしイネの中心メンバーで毎度の講師でもある平尾先生と森さんから、「たのしイネとはなんだったのか」、活動の分析と、これまでの活動を各年ごと20枚、合計140枚にまとめたスライドショーでふりかえり。

都会のビルの屋上でイネは育つのかという実験的なプロジェクトで、講師として最初は招かれていた平尾先生も主体的な参加者となってつづいてきました。日本人と密接に関わりながらもなかなか知らない農業について知る機会、スズメや病気との戦いで知る農の実態、かかしづくりでの造形的たのしみ、観察での自然の発見、とれた量と食べている量を比較して知る食のこと。それらを共有する場となってコミュニティが形成されていたたのしイネ。現在ではたのしイネカレー部、たのしイネ山部、お米屋さんも巻き込んでの勉強会(くわしイネ?かしこイネ?)など新たに発展していく活動も展開されてきています。まさに、未来に種をまいているたのしイネ。

冷泉荘では、1年目が全滅してしまって収穫できなかったためいろんな農家さん関係者さんからお米などをわけてもらう「わけあって地元ごはん」(https://www.youtube.com/watch?v=4ZPvRENPuf8)、たのしイネ2012の種まき(https://www.reizensou.com/blog/20120528/)、2015年のしめ飾りつくり(https://www.reizensou.com/event/tanoshiine2015_kazari/)、そして2017年の1年間が行われました。

そして、改めてたのしイネのことを考えたあとは、2017年収穫祭のときにみんなでつくった「たのしイネかるた」大会、そのあとは「わけあって地元ごはん」の際に開催されたしゃもじで卓球大会、ふたたび!生まれた月ごとに参加者の名前をかいて、誕生月の近い順にダブルスを組んで対戦です。6年ぶりにラケットとしてにぎるしゃもじ。。。うまく当たらない!

白熱のかるた大会!

1回戦は、、、みんななかなかしゃもじに球がうまく当たらない!

平尾先生、さすが誰よりもしゃもじコントロールが抜群です。炊きたてのお米をつぶさないようにかきまぜるように、繊細にボールをコントロール!

決勝戦前には、もぐもぐタイム。もぐもぐしすぎたのか、、、平尾先生、しゃもじコントロールに乱れが。。。

決着!

メッセージボード、最後は大喜利大会みたいに思い出が書き込まれて。。。

最後は大豊作!みんなの思いが、たくさん実りました!

この日の展示物、一部はそのまま冷泉荘A13号廊下部分に移設して展示しております。都会のまんなか、ビルの屋上で稲作をしたらなにが育ったのか。ぜひお気軽に展示を観にいらしてくださいませ。

あなたのこころにも、すてきな種がまかれますように。

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