第4回福岡アジア美術トリエンナーレで「リノベーションミュージアム冷泉荘」を使用するアーティストは計6組。
ここでは、各アーティストの展示作品とこれまでの主要な活動などをご紹介します。
【B14・B102使用】
西京人[小沢剛(日本)・キムホンソク(韓国)・チェン・シャオション(中国)]
●作品の制作、展示を行います
■作品・活動内容
「第4章 アイラブ西京—西京国大統領の日常」(映像2作品、写真、ドローイング6点他によるインスタレーション)
■これまでの主要作品・主要活動
個別の活動によっても国際的に評価の高い小沢剛、チェン・シャオション、キムホンソク3人のアーティスト・ユニット。
想像上の都市国家「西京」の作家を名乗っており、5部作の作品が終わったら解散する予定。現在3部作まで完成している。アジトリでは新作となる第4章を制作予定。内容は西京人の学者達が、西京人のアイデンティティーとも言える西京米のルーツを探しに行く旅に関するもの。
【B25使用】
AHA! [Archive for Human Activities](アハ! [人類の営みのためのアーカイブ])
●事務所使用のため作品公開はありません
■作品・活動内容
リサーチを通じて各家庭に眠っているホームビデオを収集し、それをデジタル化するサービスを行う。
また、トリエンナーレ期間中、「秘蔵ビデオ上映会」を開催し、記憶と記録の伝達を通してコミュニティの連帯を深めるイベントも行う(場所未定)。
■これまでの主要作品・主要活動
大阪を拠点とするNPO法人:remo[NPO法人 記録と表現とメディアのための組織/record, expression and medium organization]のメンバーとして、既存メディアの枠組内でソフトの供給と消費を行うのではなく、市民が主体となって映像をめぐる環境を創造していく様々な取り組みを行なっている。
【B34使用】
ハァ・ユンチャン(中国)
●作品展示のみ
■作品・活動内容
「相撲—1対100」プロジェクター
「パフォーマンス記録映像」モニター
■これまでの主要作品・主要活動
90年代終わりからパフォーマンスを始めて現在まで一貫して身体を張ったパフォーマンスを継続。最近ではナイアガラの滝に挑んだり、大きな石を手にイギリス全体を横断するプロジェクトを行うなど。徒労としか思えない行為のために、ひたすら自らの身体を極限まで追い込む姿勢と迫力あるパフォーマンスは評価に値する。記録写真も力強い。
【B34使用】
キム・ソンヨン(韓国)
●作品展示のみ
■作品・活動内容
「カゲロウ」「ホコリ」「夜間飛行」すべてモニター
■これまでの主要作品・主要活動
映像・写真作家で、スローシャッターで夜の船からの映像、肉眼では見えないホコリ、煙、虫の軌跡を撮ったものは、実験的でありながら叙情的。また釜山での都市問題を皮肉ったものなど、社会批評性と技術性が結びついている。釜山作家の中で最も質が安定しており姉妹都市交流紹介する観点からも入れる価値はある。
【 B35使用】
ウォン・ホイチョン(マレーシア)
●作品展示のみ
■作品・活動内容
「暗い穴」プロジェクター
「粛清」モニター
■これまでの主要作品・主要活動
マレーシアで最も国際的に活躍している、福岡アジア美術館所蔵作家。人々が知らない、隠された物語を写真や映像、インスタレーションで作品化。6月までオーストラリアでレジデンス。新作なら7月からの制作で、父親から聞いた日本軍占領期の話を映像化したいという。
【B44使用】
ジュウ・チュウリン(シンガポール)
●作品制作・展示
■作品・活動内容
「滞在制作による映像インスタレーション」
■これまでの主要作品・主要活動
銅板を打って作った三脚付きビデオモニターのオブジェにモニターを仕込んでアニメーションを見せる作品「Come Out and Play!」。身の回りの場所や知り合いのキャラクターを作品に取り込んだユーモラスでかわいいアニメーション作品やオブジェを制作。
(8月28日~9月25日予定)