ガラス作家 フクエノリコ のガラス
現在、福岡市南区にあります自宅工房にてキルンワークと呼ばれる技法で、ガラス作品の制作をしております。
キルンワークはガラスを電気炉で焼成して作成するガラスの制作技法で、更にフュージングやキルンキャスティング、パート・ド・ヴェールといった技法があり、それらを駆使し作品を作り上げていきます。
パート・ド・ヴェールでは、使用する原型用のワックス(蝋)も自分で調合し、原型制作後に耐火石膏で型を取り、脱蝋後、調合した自作のガラスの粉や粒を詰め焼成します。焼成した作品は一つ一つ研磨作業をして仕上げるため、非常に手間と時間が掛かる作業となっております。
ガラスアクセサリーの小さなガラス粒も、全て手作りのため、同じシリーズの作品であっても、どれ一つ同じ物はありません。
パート・ド・ヴェール技法について
ガラスを耐火物に詰めて焼成する『パート・ド・ヴェール』という技法があります。フランス語で『ガラスの練粉』という意味です。
『パート・ド・ヴェール』の歴史は古代メソポタミア文明時代に始まり、吹きガラスの発明とともに滅んでしまった幻の技法でした。時を経てアール・ヌーポー時代に再現されましたが、各工房が秘伝としたため作家の死とともにその技術も断絶してしまいます。
しかし、歴史の中に蘇っては滅んでいったこの技法は現在、多くの作家の研究と努力により発展し、さらに進化を遂げています。
『フクエノリコのガラス展 -たったひとつ- 』 について
今回展示させていただくガラス作品の多くは、自作した粉ガラスを使用しております。
粉ガラスを使用すると、ガラスに独特のやわらかな風合いが生まれます。よく『美味しそう。』や『初めて見ました。』といったお声をいただくのはそのせいだと思います。
小さなアクセサリー、花器や酒器なども全てひとつひとつ手作業による、気の遠くなるような作業から生まれます。
ご来場いただける皆様の、たったひとつの作品との出会いを楽しみにしております。
日時:2020年9月20日(日)〜9月26日(土)10:00〜18:00(初日12時〜/最終日17時まで)
場所:冷泉荘ギャラリー
(福岡県福岡市博多区上川端町9-35 冷泉荘B棟1階)
【アクセス】
福岡市営地下鉄中洲川端駅5番出口より徒歩5分
西鉄バス川端町博多座前徒歩5分
冷泉公園と川端商店街の間の細い路地に入る
※駐車場はありません。
https://www.reizensou.com/access/
フクエ ノリコ(Noliko Fukue) 経 歴
1996 ~ 日本画家 大歳紫水に師事、 日本画を学ぶ 紫陽会に所属
2011 ~ キルンワーク教室『ひとつぶの空』にてキルンワークを学ぶ
2012 ~ キルンワークガラス工房『Heavenlydrops Studio』設立
2014 ~ 第3回 そば猪口アート展 入選
2016 ~ 第5回 そば猪口アート展 入選
2017 ~ 第6回 そば猪口アート展 入選
2020 ~ 第51回 福岡市美術展 入選
作品はホームページ、インスタグラムでご覧いただけます。
ホームページ 『 Noliko Fukue glass works 』または、『 フクエノリコのガラス 』で検索
インスタグラム 『 Heavenly Drops Studio 』または、#フクエノリコ
https://www.instagram.com/heavenly_drops_studio/
メール 『 heavenlydrops_studio@yahoo.co.jp 』