【終了】第三回筥崎千年現代音楽祭2012 「ジョン・ケージの100年」ジョン・ケージのサーカス・ライブ

第3回目となる「筥崎千年現代音楽祭」は、今年2012年が生誕100年となるジョン・ケージがテーマ。《4分33秒》という無音の作品に代表されるように、20世紀の音楽を根底から覆した作曲家としてケージは語られてきました。しかしながら「ない〜nothing」から始まるケージの実践は、音や響きを実体としてではなく、関係性のなかで捉えようとした試みであり、「般若心経」の教えに通じるものがあります。まさに「体験から生まれる叡智」が宿るケージの音楽を、そのケージにもっとも近い存在のひとりだった高橋アキさんのピアノで聴いてみたいと思います。

また、福岡を拠点とする多くの演奏家たちとともに、ケージ作品によるサーカス的なライブや新たに結成された「ミレニアム・アンサンブル・オブ・ハコザキ」の旗あげ公演など、この音楽祭は、独自なプログラムを発信していきます。「筥崎千年現代音楽祭」は、この秋から始動するNPO法人「筥崎千年音楽舎」の活動の一環として行なわれるものです。このNPO法人へのご支援をお願いするとともに、みなさまのご来場をお待ちしております。
(藤枝守 筥崎千年現代音楽祭・音楽監督)

★ジョン・ケージのサーカス・ライブ

日時:2012年11月30日(金) 20:00開演(開場19:30)
場所:リノベーションミュージアム冷泉荘 B棟1階 2コ1多目的スペース(福岡市博多区上川端町9-35)
料金:前売予約 1,000円 当日 1,500円  学生無料
18:00〜 プレトーク(リベラルアーツ講座-1)「ジョン・ケージの教え」 by 柿沼敏江
ジョン・ケージの「ミュージサーカス」とは、ある場のなかで同時多発的に出来事が起きるような状況を生みだす方法。そこに日常的な現実が投影されています。そして、われわれの「耳」に、そのような状況のなかでさまざまな関係性を聴き取っていくという楽しみが与えられます。今回の「サーカス・ライブ」は、ケージの晩年の《ナンバーピース》を中心にさまざまな時代の作品を織り込みながら、「ミュージサーカス」に近づくための試み。
【演奏予定曲】
ジョン・ケージ:ウォーター・ミュージック、トイピアノのための組曲、One for piano solo, FOUR6、ONE5、ONE6、ONE9、Two Piece for piano、Sonata for clarinet ドリーム ほか
【出演】
Gumi Shibata, 松村由佳、木下隆也、やまぐちまりこ、サウンド・リノベーション・バンド(岡崎峻、光永誠、小野村頼子、ほか)、YoungJin Bae, 棚町幸則
【ご予約・お問い合わせ】
★NPO法人筥崎千年音楽舎 
☎090-6634-8833  ✉hakozakimusic@gmail.com
ご予約は、氏名、予約枚数を明記のうえ、メール、お電話でお申し込みください。

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