日時:2012年6月20日、7月4、11、25日(全4回、各回水曜日)18:30開場 19:00開演
会場:リノベーションミュージアム冷泉荘B棟1階2コ1多目的スペース
アクセス(https://www.reizensou.com/access/)
料金:入場無料(カンパ制)
九州大学藤枝研究室では、ふるえ/きこえをテーマにさまざまな観点から研究を行っています。本セミナーは研究活動の一環として行われ、新たな音響的実践を広く人々に発信するとともに、専門性の枠組みを越えた発表の場を通じて研究内容をより深めることを目的としています。アート・セラピー、生物音響、音律理論、楽器デザインといった多様な分野において、それぞれのメンバーが発掘・発見した新たな響きの世界に耳を傾けてみませんか?
第一回 6月20日(水):実践コミュニティ・ミュージック ~ソーシャル・アートセラピーという身振り~/石田陽介(統合新領域学府 D2)
継続的なコミュニティアート活動を通し、町そのものをケア文化に根ざした芸能空間へとリハビリテーションすることを志すソーシャル・アートセラピストが、九大移転によって斜陽化する箱崎において取組む箱崎音楽童ピアノプロジェクトの可能性について語ります。
第二回 7月4日(水):水中生態音響に耳を傾ける/岡崎峻(芸術工学府 D1)
水中の世界に耳を傾けてみると、そこにはエビ、魚、虫などの発する微小な響きが眠っていた。アメリカの音楽家デヴィッド・ダンの提唱するマイクロ・リスニングというアプローチに影響を受け、約二年にわたり続けてきた水中録音の実践を紹介し、その意義を考察する。
第三回 7月11日(水):マイケル・ハリソンの純正調ピアノ作品《Revelation》(2001)~64:63の音程比がもたらす「振動型コンマ効果」~/篠原盛慶(芸術工学府 D3)
同作品の核である「振動型コンマ効果」について解説し、こうした「コンマ(微細な整数比の音程)の解放」、すなわち純正調に基づく音楽実践によって、トナリティへの新たなアプローチが可能であることを訴える。
第四回 7月25日(水):廃材楽器シリーズ「GEO-GENESIS 2012から」/光永誠(芸術工学府 D1)
発表者がメンバーであるサウンド・リノベーション・バンドでは、場に眠る廃材に耳を傾けることを主眼に、廃材楽器の制作・演奏を行ってきました。今回は最近の展覧会「GEO-GENSIS2012」の展示報告を中心に、廃材楽器のこれからを議論します。
同時展示:<堆積された響き> (GEO-GENESIS 2012出展作品)
2012年7月25日(水)、26日(木) 10時-17時
リノベーションミュージアム冷泉荘B棟1階2コ1多目的スペース
入場無料
企画:九州大学藤枝研究室/後援:NPO法人 福岡ビルストック研究会
問い合わせ:080-3001-7638, okazaki.8671@gmail.com (岡崎)