九州大学の箱崎キャンパスは、今後約10年かけて糸島キャンパスへ移転されます。
そんな箱崎キャンパスの中に、元九州大学工学部の機械工場があります。
産業遺産クラスの工作機械や鋳造場など、それはそれはひっそりとしながらも
存在感のある空間が存在しています。
そんな空間で夜カフェ?!
いわゆるサイエンスカフェ。非日常の異空間の中で、3夜連続のトーク企画です。
この企画の空間構成を中心に、箱崎で活動しているQULTEさんが関わっているので、
お邪魔しました。
広い九大のキャンパス内に「夜カフェ→」の看板を頼りに歩きます。
するとなにやら工場のような建物と、一般の人は入れないような入り口が。
ここが入り口のようなので入ると・・・
ちょっと写真では見にくいですが、鳥肌がたつ空間です。
こちらの公式ブログがわかりやすいです。
驚くことに中には約100年前の旋盤もありました。まだ九州帝国大学だった
時代です。もちろん戦前。
こんな代物を間近に見れて、しかも触れることができる。二度と無いことかもしれません。
このような機械に囲まれた空間の中で、第一夜のテーマは
「場と光を結ぶ、美しき数学の世界~素数たちが、真空の力を紡ぎ出す~」
で、若山 正人(数理学研究院・教授)先生との時間を過ごします。
数学と空間、大学で数学0点をとった私にとっては、色々な意味で道の世界と
なります。
非日常の空間と、先生の洒落交じりの面白トークで、数字の世界に引き込まれたひと時でした。
記憶に残る時間と空間ってありますよね。
そういう空間の中で体験したことは、身に入りますよね。
小学校時代、こんな楽しい空間で楽しい先生の授業だったら、数学が好きになっていたかもしれません。
場の力って凄いですね。
箱崎、注目スポットです。