芸術祭が増えてきて批評もいろいろ出てきました。
長いこと芸術祭を主に外から眺め関わってきた劇作家の岸井としてはうれしい反面、一面的な感想や意見が増殖しているなあとも思います。芸術である以上、意外な事実に出会うことや、多様な視点を持つことを楽しみたいものです。
そこで、日本中のさまざまなアートやまちづくりの現場を回って地道なヒアリングを続けている(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室准主任研究員の大澤寅雄さんと、愛知県職員としてトリエンナーレを担当したのがきっかけで芸大で博論(改訂版『トリエンナーレはなにをめざすのか 都市型芸術祭の意義と展望』(水曜社刊)発売中)を書き文化政策の研究者になった吉田隆之さんとの対談を行います。
多くの人や組織が関わる芸術祭にうずまく、様々な欲望や都合や理想を、なるべくフラットに整理して考えてみる機会になればと思っています。
■日時:2016年7月4日(月)19:00〜22:00
■場所:冷泉荘 B棟1階「2コ1多目的スペース」
(福岡県福岡市博多区上川端町9-35)
【アクセス】
福岡市営地下鉄中洲川端駅5番出口より徒歩5分
西鉄バス川端町博多座前徒歩5分
冷泉公園と川端商店街の間の細い路地に入る
※駐車場はありません。
https://www.reizensou.com/access/
■詳細:https://www.facebook.com/events/830469897086302/
大澤寅雄
1970年滋賀県生まれ。(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室准主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事、NPO法人STスポット横浜監事、九州大学ソーシャルアートラボ・アドバイザー。2003年文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長を経て現職。共著=『これからのアートマネジメント”ソーシャル・シェア”への道』『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』。
吉田隆之
1965年神戸市生まれ。愛知県庁在職時に文化芸術課国際芸術祭推進室で、あいちトリエンナーレ2010長者町会場を主に担当。職務を離れてからも、長者町地区内外で一市民として、またコーディネーターとしてアート活動やまちづくりに関わる。2015年より大阪市立大学大学院創造都市研究科(都市政策専攻)准教授。公共政策修士(専門職)/博士(学術)。自治体文化政策・文化資源論・アートプロジェクト論を研究テーマとしている。
岸井大輔
1970年生まれ。埼玉県育ち。劇作家。演劇におけるモダニズムを完遂させるため、なんらかの計画にそって活動する人間集団を、戯曲を上演する演劇として眺め、調査し創作するなどしている。代表作『potalive』『東京の条件』『好きにやることの喜劇(コメディー)』kishiidaisuke.com