AHA!一旦帰ります。

アジア美術トリエンナーレ招致のNPO法人ramoAHA!プロジェクトが、本拠地大阪へ一旦帰ります。
AHA!とは・・・「個人によって記録された8mmフィルムやビデオなどを収集・公開・保存・利用するまでの一連の仕組みづくりを推進するプロジェクトです。主に昭和20~50年代にかけて撮影された8mmフィルムを収集・公開します。映像に残されたかつての記憶をたどることは、現在を捉え直し、未来を創造する機会に向き合うことになるのではないでしょうか。 」以上AHA!ホームページより抜粋。
フィルムを提供した方の家庭の様子や運動会等を撮影したものなので、現代のビデオなら他人の家の様子などつまんないことですよね。
しかし昭和20年~50年代というと・・・家電製品・着ている服・車・建築・食べ物等、現代とは違います。それが面白く、昔の思い出を誘発させるのです。

今日大阪に帰るとのことでしたので、集まったフィルムを少し見せていただきました。
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冷泉公園で遊んでいる様子が映されているフィルムがありました。
周辺にはまだマンションがありません。あ!あ~!!あと少しで冷泉荘が映る! 残念、あと少し左上なら映っていたはず。
私が見たのはほんの一部です。これは必ず冷泉荘が映っているものがあるはず。
また見せてくださいね!

凄いスケジュールです。
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これだけの量を編集していくのは大変でしょうね・・・。

AHA!では継続してフィルムを収集していますので、もし博多を撮った8ミリフィルムをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非連絡を下さい。

しかし、福岡市は凄い勢いで発展したのですね。この集まったフィルムを見ると、まだ路面電車が走っています。
冷泉荘は昭和30年代に建てられました。その間、路面電車が地下鉄となり、西鉄も高架となり、木造家屋が高層マンションとなり、福岡は発展を続けてきました。
福岡でも初期の鉄筋コンクリート地下1階地上5階共同風呂付きの冷泉荘は、建築当時はそれはそれは先端を行っていたことでしょう。感性の高い当時の入居者が想像できます。
しかし時代の流れと共に、一度は朽ち果てていました。
↓朽ち果てていた頃の冷泉荘
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それが再び息を吹き返し、また感性の高い方々が集まる。建築の魅力は、新しいことだけではないのです。
集まったこれらの8ミリフィルムを鑑賞すると、築51年冷泉荘の重みを感じます。

これらのフィルムは、皆さんにも是非お見せしたいので、AHA!が不在となってもモニターで鑑賞できるように進めています。
詳細が決まりましたらホームページにてお知らせしますね!それまではお楽しみに。

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