博多祇園山笠2019!今年はなんと、食道よこちょうの大将・白川さんが追い山ならしの櫛田入り、表側の台上がり!

起源より778年の伝統を誇る、櫛田神社の奉納行事である「博多祇園山笠」、令和初の奉納も無事に終わりました。

山笠は、博多の総鎮守である櫛田神社にまつられる大幡主命(おおはたぬしのみこと、櫛田大神)、天照大神(あまてらすおおみかみ)、素戔嗚尊(すさのおのみこと、祇園大神)に対して奉納される祇園祭のひとつで、国の重要無形民俗文化財です。1241年に聖一国師が疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが始まりと言われています。地域が一体となって災厄防除や安寧を願う奉納行事として続いており、博多文化は山笠を中心につくられていると行っても過言ではありません。

山笠の期間は7月1日〜15日までで、その準備が本格的に動き出す6月1日には、男衆が山笠期間中の正装「長法被」姿となり、博多のまち全体が神事の空間へと変貌します。7月1日からは、福岡市内あちこちに建てられた巨大な「飾り山」が公開され、博多祇園山笠がはじまります。

スケジュールは下記のとおり。

7月01日 飾り山笠一般公開/お汐井取り(当番町)

7月2日〜8日の間の土日 子供山笠 (今年は7/6・7/7)

7月09日 お汐井取り(全流)

7月10日 流舁き

7月11日 朝山(流舁き)/他流舁き(夕方)

7月12日 追い山ならし

7月13日 集団山見せ

7月14日 流舁き

7月15日 4:59〜追い山

山笠といえば、男衆が山を舁く「舁き山笠」!舁き山が動き出す10日から、博多のまちを山が動きまわり、予行演習でもある「追い山ならし」、博多から福岡まで山が移動する「集団山見せ」を経て、15日早朝4:59、朝日とともに「追い山」がはじまる奉納行事が山笠です。

冷泉荘からは食道よこちょうの大将・白川さんが恵比須流に毎年出られております。昨年は追い山ならしの櫛田入りで、見送り側(後ろ側)の台上がりをされておりましたが、なんと今年は表側の台上がりとのこと!

今年も、食道よこちょう・白川さんを中心に山笠、特に動く山をおいかけてきましたので、写真でお届けします。

山笠期間中は、冷泉荘ものれんを出します。いいですね〜!

さいしょに山が動くのは、こども山笠から。博多小のこどもたちを中心に、元気にこども山笠が博多のまちをかけめぐります!

つづいて、10日・11日と舁き山が博多のまちをかけめぐります。

(ルートの把握が遅く、写真とれませんでした。。。)

そして、本番さながらに山が動く、追い山ならし!

追い山ならしのスタートは15:59。59分という時間は、一番山はスタートして櫛田神社の清道をぐるっとまわったところでいったん止まり、「祝いめでた」を唱和する1分を含めての59分で、16:00ちょうどに櫛田神社を出発して奉納がはじまることとしています。追い山ならしでは、15:59と中途半端に感じる時間ではありますが、本番の追い山は早朝4:59スタート。祝いめでたを唱和し、朝日がのぼる5:00ちょうどに櫛田神社を出発するようになっています。なお、追い山ならしではすべてが終了する17時ごろに日が落ちるという時間設定となっています。

さて、追い山ならしは本番の追い山よりもゴールとなる廻り止めが手前に設定され(あえてゴールしないようにという設定かと思います)、ちょっぴり距離が短いですが、追い山同様にタイムを計るため気迫もふくめて本番同様です!

出発前は、櫛田神社前から冷泉公園よこまで、舁き山が並びます。追い山本番では櫛田神社前は超絶鬼混みゾーンですのでお気楽に観るのは難しいのですが、追い山ならしではなんとかいけちゃいます。

今年の追い山ならしは、テトラグラフ写真室の雨宮康子さんといっしょに。

まずは台上がり直前の食道よこちょう・白川さんにお会いして、声援!なんと、いろいろな板に書いてある文字、恵比須流のものはすべて白川さん直筆とのこと!さすがの達筆です…!!

あちこちに白川さんの文字!

そして直射日光が思いっきりさす、櫛田神社前にてスタンバイ。

今年は、一番山は千代流。つづいて恵比須流、土居流、大黒流、東流、中洲流、西流、上川端流の順。

なお、流とは、豊臣秀吉による天正15年(1587年)の「 太閣町割り」が起源と言われている山笠のグループ単位です。

千代流に続いて、我らが食道よこちょう・白川さんが台上がりしている恵比須流の櫛田入り!

なんと、今年は福岡テンジン大学 学長の岩永さんが櫛田神社の桟敷席にて観ておられまして、櫛田入り時の写真をいただけました!

各流の櫛田入りが続き、最後はかつての巨大な飾り山でそのまま動くという、驚異の上川端流。

動く飾り山は、櫛田入りして、大博通りを通って上川端商店街に戻ってきます。途中、電線や商店街のアーケードに高さをあわせてコンパクトサイズに収納。そのまま一気に商店街にはいっていきます。これがまた見もので!!商店街にひびく”オイサ”の掛け声と、到着してからの博多手一本の響きと歓声がとてもよいのです。追い山本番だと人が多くておいかけるのはむずかしいので、ぼくは毎年追い山ならし恒例のたのしみにしております。

つづいて、13日には集団山見せ。今年は雨の中でしたが、ちょうど集団山見せの時間は比較的雨が弱まっていい感じ!

商人の町・博多の山笠が、城下町・福岡に舁き入れる行事です。福岡市の「観光客のために」という要請で1962年に始まりました。そのため、厳密には神事ではないのですが、博多どんたくのパレードをみるように山笠をみることができ、とても楽しいです。さらに、集団山見せ後は5つの流れが博多部に戻ってきて櫛田入りをするのですが、なんとそのときは櫛田神社の観覧席からみることができるため、これを心待ちにしている方も多いです。(ぼくは白川さんに声援を送るため道中で待機にしました)

あ!白川さんはやっぱり最前線に!

そして集団山見せを終えて博多部に戻ってきて櫛田入りにむかいます。

白川さんに声援!

さて、本番である15日がやってきました!

毎年、冷泉荘事務局で映画をみながら徹夜してみんなで集まり、4時前に移動をして場所取りをしています。

(毎年追いかけているので、自然と山笠知識が増えて、ある程度解説もできるようになってきました)

今年は山笠はじめての方も多く、また祝日ということで多数の観覧者がいるであろうこと、上川端流までのすべての山をみつつ西流の山崩しまでいって、最後に櫛田神社で鎮めの能をみるという贅沢プランをかなえるため、大博通りから店屋町にはいるあたりで場所とり。

今年の映画はタランティーノの新作公開を記念して、どことなーーく山笠につながりそうな、「ジャンゴ」(ドクターシュルツの歯医者の荷車を山にみたてて)、「デス・プルーフ」(車の上に台上がり)の2本をみてからだったこともあり、デス・プルーフ(耐死仕様)なガレージっぽいところに。冷泉荘のテトラグラフ写真室・雨宮さんや娘さんたち、まちづくり屋さんも合流して、約15名の大所帯で応援!

追い山、はじまりました!

食道よこちょう・白川さん激写!

大博通りの大きい道から細い道にはいり、さらに細い道で急カーブしていくところを堪能できる場所でした。

そして西流のあとはすぐに大博通りへ移動!上川端流をおいかけます!

ちっちゃくなって商店街へむけて飾り山が動いていきます。人が多すぎてこれ以上おいかけられず。。。

そして、近くに山小屋がある西流、このあたりで山崩しをするのではと聞き耳をたてます。

山崩しの場所は基本的に西流の方しか知らないので、どこで山崩しをするのかを知るのは当日の情報戦です。

追い山の廻り止(ゴール)へ到着し次第すぐに戻ってきた西流の山。そしてすぐさま山崩しがはじまります!

動画で撮っていたのですが、保存エラーで消えてしまいました。。。

西流の山崩し、祝いめでたを唱和しながらぐわんぐわん山を揺らし、一本締めのあとは一気に若集が駆け上がって山を崩します!

まるで喧嘩のように崩す、かつての山崩しを受け継いでいるのは西流だけで、他の流れは丁寧に解体して山を崩します。

そのため、西流の山崩しは毎年たくさんの観覧の方が集まります。

場所もわからないので、めぐりあえるだけでもすごい幸運だと感じます。

とった飾りは縁起物。

そして、櫛田神社でおこなわれている鎮め能をみて、ぼくたちも鎮まります。

今年もすばらしい山笠でした!

博多に夏がやってきます!

そして、冷泉荘はこのあと、7/21(日)に冷泉荘のお祭り「れいぜん荘ピクニック&あおぞら市」。

冷泉荘にも賑やかな夏がやってきます!

みなさまぜひお越しくださいませ。

【終了】れいぜん荘ピクニック2019&あおぞら市
冷泉荘をぐるっと散策!作家さんとの出会いやお買い物など、たっぷり楽しめます!
【れいぜん荘ピクニック】築60年をこえる博多の文化系ビンテージビル・冷泉荘をあちこち散策して、多様な業種のお部屋見学やイベント参加など、冷泉荘をたっぷりすみずみまでご堪能いただけます。冷泉荘管理人が案内する濃厚な「冷泉荘ツアー」も開催。
【あおぞら市】福岡を中心とした九州各地の作家さんやデザイナーがひとつひとつ丁寧に手作りした作品、アクセサリー・布小物・お洋服・革小物などの雑貨、美味しいコーヒーやお菓子・占いや癒しまで1日楽しめるイベント。27店が冷泉荘のあちらこちらに集まります。皆さんで遊びにいらしてくださいね★
【冷泉荘屋上交流会】冷泉荘をぐるぐる堪能したあとは、冷泉荘屋上で交流会!夜の屋上卓球大会(先着エントリー)も開催予定。もちろん交流会からのご参加もOK!お気軽にお越しくださいませ。*屋上交流会のみ雨天中止
■日時:7月21日(日)11:00〜17:00ごろ
屋上交流会:7月21日(日)17:30〜19:00ごろ
■場所:冷泉荘のあちらこちら
【問】冷泉荘事務局 [092-985-4562]
http://www.reizensou.com
あおぞら市実行委員会 [092-986-2511]
http://www.aozoraichi.info
■協力:吉原住宅(有)、(株)スペースRデザイン、e-acce.
*各お部屋でのイベント情報や、あおぞら市の出店者情報など随時更新。おたのしみに!

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