冷泉荘 / リノベーションミュージアム冷泉荘 > NPO法人ドネルモ 代表の山内さんの景観と文化についてエッセイ「まちとまなざし」がすばらしいです

冷泉荘日記

NPO法人ドネルモ 代表の山内さんの景観と文化についてエッセイ「まちとまなざし」がすばらしいです

2015/5/01

福岡市都市景観賞の最近の動きがとってもステキです。

冷泉荘も2012年に都市景観賞・活動部門にて大変ありがたいことに賞をいただいておりますが、今回の第26回は大賞・広告賞なども含めてますます都市景観賞の動きが活動方面を重視しているような印象を受けており、とても興味深いです。

 

今回は審査員にぼくも敬愛する池田美奈子先生も参加されており、今回受賞される方々は本当にうらやましいなぁと思っておりましたが、今年は受賞だけでは終わらず、新たな展開を産んでおりワクワクしております。それが、福岡市の都市景観をもっと楽しむウェブマガジン「FUBA」!

九州大学の田北先生のコラムもあったりして非常に面白いのですが、なんと、冷泉荘B棟5階のB55号に事務所をかまえているNPO法人ドネルモ代表・山内泰さんもエッセイを書かれております!

 

山内泰/「まちとまなざし」そこにある景色の全部

http://f360do.jp/FUBA2015/archives/252

 

柴崎友香さんの小説「ポラロイド」を、山内さんのひとつの”カメラ”としてとりあげながら、『景観ということばには、そんなわたしたちと景色の豊かな交歓が息づいている。』『お互いが見つめ返す交歓の只中で、「そこにある景色の全部」はわたしにとって「今ここにしかない景色」になっているのだし、そのかけがえのなさを通じて、そこにある景色たちは「わたし」を祝福してくれている。』と景観ということばを切り取る山内さんにビリビリしびれます。。。

なんてぼくがコメントするよりも、とにかくすばらしいので、ぜひみなさまに読んでいただきたいですー!

 

 

文章もすばらしいのですが、ぼくがなによりビビビッときたのが、エッセイの写真。中洲の交差点。このチョイスがまたすばらしいです。

 

山内さんとぼくとは九州大学で博士課程のときから少しだけお会いしていたこともあり、いまもご飯をちょこちょこいっしょに食べに行ったり映画会をいっしょに開催していたりいろいろと仲良しなのですが、山内さんにはいつもたくさんの刺激と視点をもらっています。山内さんと毎年いっしょに行っているのが、秋の「中洲まつり」。中洲の感謝祭的なお祭りで、女神輿にいろいろな出し物にと、中洲が開放されているかのような日です。歩くだけで楽しいのですが、吉塚うなぎさんのうな丼が大盤振る舞いな価格で食べることができちゃったり、ちんやさんの肉サンドなどすばらしいものもあったり、いろんな欲が満たされます。

ちょうど山内さんのエッセイの写真は、山内さんとよく待ち合わせをしている演舞台のあるあたり。ここではカラオケ大会などが行われており、ここで待ち合わせをしながら「祝祭に満ちているなぁ」と毎年痛感します。

このカラオケ大会、けっこうギャラリーも多いんです。出てる方はもちろん知らないのだけれど、歌っている方観ている方とにかくみんな楽しそうで、祝福しか存在しない時間です。ただこの場にいるだけで、自分も祝福を受けていると感じるし、もちろん祝福する側にも知らず知らずのうちに参加しています。そして極めつけが女神輿!

中洲まつりの祝祭に満ちた感じはとにかくすばらしいです。

普段は、もっと夜の世界が広がる場所で、ぼくはそういったお店にほとんど馴染みがないのでこんなにのんびりくつろいだり無邪気に笑ったりできる場所ではないけれど、中洲まつりを体験してしまうと、その後も今もぐっと身近で愛着のある場所に感じています。

 

まさに『どんな景色であっても、わたしたちとの関係のあり方次第で、いかようにもその意味は変わってゆく。』という感覚を象徴する写真なのかな、と感銘を受けております。

 

中洲まつりの様子(2014年)。山内さんのエッセイの写真すぐ近くです。

 

そして、山内さんのこの言葉は、冷泉荘にもぴったり当てはまるなぁと思います。景色を形作るものとして建物がありますが、そのまま景色を建物に置き換えてみても、「わたしたちとの関係のあり方次第で、いかようにもその意味は変わってゆく」、古い建物を活用して変化しながらも残っていく思いにつながっていくなぁと感じています。

本当にステキなエッセイです。。

 

今日から5月。ふと、筆師・金太夫さんのカレンダーをめくってみると、5月は「この町のやさしさに感謝 この町の元気にありがとう」と、金太夫さんも町に感謝・祝福し、まさにまちから祝福されておりました!

 

 

5月はいってすぐに博多はどんたくでまち全体が祝祭に満ちます。

冷泉荘には、今年もたいへんありがたいことに、どんたくの源流である博多松囃子の稚児舞が舞をご披露にいらっしゃいます。

祝福の交歓を意識して、博多・福岡の祝祭を冷泉荘も陰ながら盛り立てていきたいと思います!



ページトップへ