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冷泉荘日記

管理人、ひさしぶりに東京・横浜へ。エオリアン・ハープの制作ワークショップと、ちょっぴりリノベ物件めぐりしてきました

2015/3/22

ひさしぶりに東京・横浜へいってまいりました!

過去の生成音楽作品を再現・再演していく「生成音楽ワークショップ」(城一裕さんと金子智太郎さんのユニット)のこれまでの作品を一挙に展示した「生成音楽ワークショップの展覧会」が横浜・関内の「さくらWORKS」にて開催され、そこでエオリアン・ハープ制作ワークショップを行うために行ってまいりました。エオリアン・ハープは、冷泉荘管理人・杉山が大学にて博士後期課程で研究し博士論文を書いた「風の神様のための楽器」。黄金町バザール2011でも生成音楽ワークショップのおふたりといっしょにエオリアン・ハープ作品を制作し、制作ワークショップを行いました(http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2011/event/10/event-158.html)。今回は、少しバージョンアップしたエオリアン・ハープのキットを準備しました。

 

今回準備したエオリアン・ハープのキットで制作したエオリアン・ハープ。琴に蓋がついたような構造で、隙間を風が通り抜けることで弦が振動して鳴ります。弦が風で鳴る現象はギリシャ神話など紀元前から記述が存在し、17〜18世紀に流行するも現在ではあまり知られていない楽器です。名前は風の神「アイオロス」のもつ竪琴に由来しています。

 

 

「生成音楽ワークショップの展覧会」では、ぼくが大学時代に学んでいたアメリカ実験音楽の作品も多く、長い金属弦を電磁石で駆動する音響作品「アルヴィン・ルシエ:細長いワイヤーの音楽(Music On A Long Thin Wire)」、電車の走行音をそのまま増幅して車内で再生する「ジョン・ケージ:失われた沈黙を求めて(プリペアド・トレイン)」に加え、「エオリアン・ハープ」、カオス現象を発生させる装置「レオン・O・チュア:チュア回路」、吉備津神社の神事を再現した熱音響現象「鳴釜」の5つが展示されました。どれも、設置をしたあとは楽器/装置/しかけから演奏者の操作に関係なく自律的に音が生成する作品「生成音楽」を楽しむことができます。

 

・ヨコハマ経済新聞さんの紹介記事:http://www.hamakei.com/headline/9370/

・生成音楽ワークショップの公式ページ:https://generativemusicworkshop.wordpress.com

 

今回の展示では、エオリアン・ハープ制作ワークショップ、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員・畠中実さんのトークと、アーティストの堀尾寛太さんIAMASの大山千尋さん、杉山の3人のパフォーマンスも。生成音楽ワークショップの城さんとパフォーマンス出演の堀尾さんは、ぼくの九州芸術工科大学の先輩たちで、改めて芸工大(現・九州大学)のつながりとキャラクターの濃さを感じました〜!

 

 

さて、会場の「さくらWORKS」!

こちらは、全国あちこちで地域のビジネスやカルチャーニュースをWebで配信するサイト「みんなの経済新聞ネットワーク」(福岡では天神経済新聞博多経済新聞に冷泉荘もいろいろととりあげていただいて大変お世話になっております。)のひとつであるヨコハマ経済新聞の運営などをされているNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが2011年4月にたちあげたシェアオフィス&レンタルスペース。

 

さくらWORKSに関しては、横浜コミュニティデザイン・ラボ代表の杉浦さんのインタビューなども掲載されているこちらがとってもわかりやすいです。

http://ma-ga-ri.com/magari/036_sakuraworks/

(なんと、この記事のライターさんは、京都の堀川団地のコミュニティ管理人をされていて、ぼくも堀川団地の案内や意見交換などしていただいた岸本千佳さん!さすがリノベ業界、つながりますね〜!)

 

オフィスの方は今回、ぼくがドタバタでほとんど見学できておりませんが、イベントスペースは各所にいろいろとアーティストさんが関わったであろう痕跡が残っており、周囲には本棚などかなり多目的に活用できそうなスペース。関内駅からもとっても近く、渋い建物、とてもわくわくする空間で、ぜひともまた何か関わりたいなと思っております。

 

エオリアン・ハープの制作ワークショップは9人の参加者で制作。開始直前には隣のビルで火災が発生して消防車がきてKEEP OUTになり、音も生成音楽ワークショップの展覧会の作品の音響とまざってとても楽しいものに。。。(避難の覚悟はしながらワークショップを開始しました)

 

ちょっと時間がかかって途中でトークイベントに合流したりいろいろとありましたが、制作後はみんなでエオリアン・ハープをもって、まちに風を探しに。さすが横浜。よい風がすぐにつかまります!

IAMASの大山さんのラジコンを使ったパフォーマンス、ぼくのスティーブ・ライヒのPendulum Musicをエオリアン・ハープで再現したパフォーマンス、堀尾寛太さんの光電池といろいろな音の出るしかけを使ったパフォーマンスのあとは、杉浦さんオススメの、すぐ向かいの中華料理店で打ち上げ。安くておいしい!!なぜか半額セールなメニューとかあって、本当に安い!定食も充実しており、あまりにもさりげなく「オススメ」と書かれたポスターなどツッコミどころも満載でワンダースポットが大好きな方々も大満足なことでしょう。また来たい〜!

 

エオリアン・ハープが鳴ったときのみんなの喜び具合は、こっちもハッピーになります〜!

 

 

続いては西荻窪。以前、冷泉荘でもイベントを開催していただいている、Boiteさんがついにお店を出されたとのことで、挨拶にいってまいりました〜!西荻窪の駅からまっすぐ、少しだけ歩いたところのかわいい建物!そしてフランス雑貨に囲まれて、やっぱりステキな店内!店長のじゅんこさんにも、え、もしかしてサンダーさん?とすぐに当てられまして、こちらも嬉しくなっちゃいます!とのまりこさんやバブー店長は1週間後に帰国とのことでしたが、お会いできず残念でした〜!本当にステキな店内で、たずねた日は近所の小学生の女の子がお手伝いしていたり、ほっこりな雰囲気もかわいくてたのしかったです!また行きます―!

(右の写真はBoiteさんのTwitterから拝借いたしました)

Boite ぼわっと:http://boite.tv

Boite twitterアカウント:https://twitter.com/boite_tv

パリときどきバブー from Paris France:http://tonomariko.exblog.jp

ほぼ日刊イトイ新聞 – バブー&とのまりこのパリこれ!:http://www.1101.com/tonomariko/

 

 

つぎは、ようやく訪ねて行くことができました、アーツ千代田3331

あこがれの3331!

旧練成中学校を利用して誕生したアートセンターで、アートの拠点としてアーティストアトリエ、オフィス、ギャラリー、カフェなどが集合しながら、公園とも一体化してまちの憩いの場としても機能しているすばらしい建物です。

 

3331のシェアオフィスに入居されている、豊島区リノベーションまちづくり検討委員会の事務局もされている㈱ENdesignの宮本恭嗣さんにご案内いただき、ぐるっと堪能いたしました。「3331 Art Fair 2015」という大きなイベントの開催直前で、全館みなさんかなりバタバタと制作されておりましたので、これはまた改めて来たいなぁという感じでしたが、このバタバタとみなさん制作されている途中というのはとてもステキなエネルギーに満ちておりまして楽しかったです。

 

ぼくも参加している廃材楽器のプロジェクトでもいろいろと関わりのある特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター・清水裕子さんも同じくシェアオフィスに入居されておりますが、残念ながら不在。さらに、冷泉荘の情報もサイトに掲載していただいている、アーティストのための旅サイト「Move Arts Japan」(冷泉荘はこちら→http://movearts.jp/destination/reizensou)を運営されているMove arts Japan事務局・木村博行さんは打ち合わせ中でお会いできず。。。さくらWORKSでの「生成音楽ワークショップの展覧会」のパフォーマンスも観に来ていただいた、テクノ手芸部の吉田さんがされている「テクノ手芸部」のお部屋も、そっかここ無人なんですね。。。と会えず。

 

い、意外と会えない!こ、これが東京かしら。。。展示会直前なので、タイミングが悪かったに違いない。。。出直そう(ノンアポで突然くるからなのですが)。と、うちひしがれつつ、公園とつながった入り口のデッキで、鳩といっしょにひなたぼっこして癒やされました。

鳩と遊んだのって、いつぶりかしら。。。

 

 

あ!藤浩志さんのかえっこバザールだ!

 

 

次は谷中に移動して、こちらもあこがれの「HAGISO」!

1955年から木造アパート「萩荘」として、2004年からは東京藝術大学の学生によってアトリエ兼シェアハウスとして使われ、東日本大震災をきっかけに老朽化のため解体することに、、、なったのですが、萩荘の記憶を残す最後の展示として建物全体を利用して企画されたグループ展「ハギエンナーレ2012」の盛況によって建物の価値が見直されてリノベーションにより複合施設として生まれ変わった建物です。

アートと、そこに惹かれ集う人が建物の隠れた価値観を引き出し、建物の歴史を変えたすばらしい建物です。

しかも、めっちゃめちゃかっこいい。

 

立地もステキで、向かいが岡倉天心宅跡、となりがお寺・宗林寺(オーナーとのこと)、カフェの外に出てみえるのは。。。お墓!これがすごく居心地がよく。HAGISOの黒とグレーを基調としたデザインの先に見える、グレーの墓石は、まるでちいさな建物がつらなっているかのよう。アーバンで、むしろサイバーな印象すら受けました。

大人気のカフェ、この日もぼくが行ったときは平日の夕方でしたが満席。

 

2階にあがる階段の踊り場には、小鳥たちが。。。うわすばらしすぎると、泣きそうになりました。そしてその小鳥たちの後ろの窓の隙間からみえる、向かいの建物・あかね荘。こっちも気になります。

火曜日なので美容室はお休みでしたが、2階の奥で設計事務所をされているHAGISO代表の宮崎晃吉さんのお部屋をチリーンと鳴らす。

事前に「僕はだいたい2階の事務所にいるので、いつでも訪ねて来てください!」と人物紹介のところに書いてあったのを思い出して。

やったー!お会いできました!宮崎さんあいかわらず超かっこいいです。

次の展開などをカフェ(外でお墓の見えるナイスな位置で)いろいろとお話していたら、鹿児島から冷泉荘に見学にいらしたことのある方と偶然ばったり。すごい偶然!冷泉荘でも、ぼくはだいたいいつでもいて会えるような感じがいいかなと思っておりますが、ふらりと誰かがいらっしゃるとそれに同調するかのように来客が重なることが多い気がします。そして、その方々が偶然お知り合いだったり、意気投合したり。こういうふいに出会う状況って、やっぱり誰かがそこに「いつ行ってもいる」というゆるやかさが重要なファクターなんじゃあないかと思っておりましたが、まさに谷中で、HAGISOで、宮崎さんに惹かれるようにこの出会いがありました。本当に気持ちよく、刺激的な瞬間です。

 

そして、宮崎さんから、最近すぐ近くにまたすごい面白いところができましたよ、と推薦していただいたところが、その名も「上野桜木あたり」。1938年(!)に建てられた3軒家をリノベーションした建物で、「カヤバベーカリー」や「谷中ビール」など入ってすばらしいですよ、しかもおとといオープンしたばかりとのこと。こ、これは行かねば!と向かうも、途中で帰りの飛行機に間に合う電車の時間を調べたらまったくもって遅刻しており、急ぎ走って日暮里の駅に向かうことに。。。し、しまった。。。3331で鳩とたわむれすぎた。。。(走りながら、天王寺の大仏さんに挨拶はしてまいりました。)

 

というわけで、「上野桜木あたり」は行きそびれてしまい、大変くやしい思いをしております。

上野経済新聞の記事:http://ueno.keizai.biz/headline/1646/

銭湯をリノベしたバスハウスでも非常に僕好みな展示がされていたようで、谷中に急ぎふたたび訪れたい気持ちでいっぱいです。

 

それにしても、リノベーションはいろいろと人の繋がりを容易に作ってくれますね。プロジェクトやイベントなどでも感じますが、旅先でふらりと行くだけでも、すぐに「北九州家守舎嶋田さん」の話題でどこでも盛り上がれますし、人がすごく近くに感じます。そして、お互いにリスペクトしているところがステキです。

冷泉荘にいることが多いので実はリノベーション物件ってあまりみていないのですが、物件を観に行ったと思ったら、いつのまにか友達たくさんできていた、そんなところが本当にリノベーションの魅力なのだなと痛感した、そんな東京・横浜でした。

 

またすぐにいきます!東京・横浜!



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