福岡アジア美術館にて9月6日（土）〜11月30日（日）まで開催中のアジア最新アートの祭典「第５回福岡アジア美術トリエンナーレ2014」。冷泉荘も展示会場のひとつとなっております。
冷泉荘会場では、インドの作家プラバーカル・パーチュプテーさんが9/20〜10/3まで滞在制作！古い建物をいかし、木炭のドローイングによるインスタレーションを制作し、その後会期末まで展示します。
ドローイングをするまちの情報・歴史を調べ、特に大地に関わるものに興味をもって制作をされるプラバーカルさん。ご出身のインド・チャンドラプールは炭鉱のまち。ご家族の方も炭鉱にて働かれているそうで、炭鉱の作品を制作されています。来日のすこし前にはブラジルのサンパウロ・ビエンナーレにて、ここでもやはり炭鉱の現状を調査して制作をされております。
さてさて、冷泉荘。冷泉荘のある福岡は 、田川などの炭鉱にて発展したまちですが、現在の炭鉱は閉鎖されております。そこで、福岡のことや冷泉荘の建物の歴史をお話しましたところ、冷泉荘事務局にある耐震ブレースに大変興味を持たれました。
耐震ブレースをモチーフに、制作がはじまります。。。
冷泉荘のTwitterやFacebookでは、制作風景を追っかけておりました。盛り上がっていくぼくの状況も含め、こちらでまとめていきたいと思います。
（Twitter：@reizensou ／ Facebook：http://www.facebook.com/reizensou）
■ 9月22日（月）
冷泉荘A棟１階にて滞在制作中のプラバーカル・パーチュプテーさん、ついに描きはじめました〜！こ、これは耐震ブレース！耐震ブレースの情報を集めつつ、壁にマップを貼り場所を示していっております（写真は旅行会社トリップインサイトの田中さんから情報をきいているところ）。壁には、冷泉荘のブレースが実寸サイズで描かれはじめております！
■ 9月23日（火・祝）
本日は、アジア美術館学芸員の中尾さんといっしょに、トリエンナーレ〜関連展示をめぐるツアー。アジア美術館、冷泉荘、福岡市美術館、紺屋2023、アルティアムと巡っていくすばらしいツアー。約30人！
プラバーカルさんも、ツアーに同行されております〜
楽しそうです〜！
■ 9月24日（水）
プラバーカルさん、本日はインド音楽をBGMに鼻歌まじりで制作中！冷泉荘の耐震ブレースがモチーフとなっておりますが、ブレースはもうおわりそうです！はやいです〜！
なお、本日聴かれていたのはSuresh Wadkarさんとのこと〜！
まさに今聴かれているのはこちら→ http://www.youtube.com/watch?v=_hfck-AakUg
■ 9月25日（木）
耐震ブレースのうしろにアースクエイクが！！！そして、廃材楽器「音の屏風」も制作ツールとして登場しています〜！！！！！いったいどのように作品に取り込まれるのでしょうかー？？？刻々と変化して、毎日楽しいです！！
photo: Prabhakar Pachpute
■ 9月26日（金）
Prabhakar Pachputeさん、どんどん制作が進んでいます！冷泉荘のドアや障子を利用してぼくらSound Renovation Bandが制作した廃材楽器の屏風が、作品の中に取り込まれています！まさに冷泉荘の歴史と直結した屏風にライトをあてて、その障子の影をアパートの各部屋、homeに見立てて過去の姿を思い描いていかれております。awesome！
そして、西日本新聞 博多まちなか支局の乙成記者（ブルース・リー似）から取材も。プラバーカルさんの笑顔が超ステキです〜！
kawaii！
■ 9月28日（日 ）
土・日はアジア美術館でのアーティスト・トークなどで大忙しのプラバーカルさん。日中は離れている時間も多かったですが、作業をはじめるとどんどん進みます。はやいですー！！今日はレンガを運んできて、ビルに見立てて積み上げて行きます。影に描かれた冷泉荘のかつての古いアパート、耐震補強、そしてビル。建物やまちの歴史・変遷が作品に取り込まれて いきます。
完成までもう少し。
滞在制作は10月3日（金）までですが、9月30日（火）には完成しそうとのこと。
最終的にどんな世界が広がるのでしょうか？？？たのしみです！！！
展示の公開は11月30日（日）まで。10月3日（金）までは、作家さんと お会いすることもできるかと思います。
（冷泉荘の旅行会社トリップインサイトさんのツアーに参加したりもするそうで、不在なこともあるかと思いますが。。。）
ぼくはまったく英語しゃべれませんが、それでも丁寧にいろいろとお話してくださいますし、とてもステキな方ですので、ぜひぜひみなさま、ご気軽にいらしてくださいませー！
p.s.
9/28（日）の西日本新聞に掲載いただきました〜！！
