大森ロッヂ!

現在、THE SHARE冷泉荘の1階、リル・ベーグルさんの奥の部屋にて冷泉荘と大森ロッヂ展が開催されております。冷泉荘が団地系長屋スタイルだとしたら、大森ロッヂは昔ながらの平面的に広がる長屋スタイル。羽田空港から近い、大森町にある大森ロッヂ。場所は違えど、共通点や似た特徴が見いだせる大森ロッヂと冷泉荘。それでいてはっきりと異なる部分もあり、それぞれの取り組みだけでなく、微妙な差異のなかからそれぞれの土地性も垣間見える、そして、賃貸住宅の現状にたいする2つの実験的な試みを同時にみることができ、賃貸住宅というものを今後どう考えていくのかといったことまで思いを巡らせるパネル展示となっています。

大森ロッヂ展にさきがけて、ぼくも大森ロッヂに見学に行って来ました。

思っていた以上に静かでしっかりとした佇まいの大森ロッヂ。結界に守られるように、気軽に覗いてよいのか迷ってしまうオーラがあります。このオーラこそ、大森ロッヂの”オープンでセキュリティの高い”ということの源です。周囲を囲う大和塀は、正面からみると壁となり、横からみると隙間からみることのできる構造をしており、知らない人が入ってきても、塀の中から確認できるようになっています。また、下の方には植物を植え、覗かれにくくするとともにゴミをポイ捨てされにくくしているそうです。

ちょっとした一工夫で知らない人が入りにくくいたずらされにくい心理を生むようになっています。敷地内には砂利もしかれ、足音でも判別できるようになっています。オープンにして、逆に情報を得やすいようにすることでセキュリティを高めています。それにしても、入り口の裸電球と「大森ロッヂ」の表札がとてもかわいらしいです。

大森ロッヂの”ロッヂ”は、山小屋的に人が集まるロッヂのイメージと、”路地”がテーマとなっているそうです。

なるほど、敷地内の通路はまるで路地のよう。

路地の途中には、みんなの憩いの場と、井戸。そして、路地を抜けると大森ロッヂの中央的なところに空き地が。ドラえもんの空き地のような空間で、もちつき大会や夏祭り、上映会などさまざまな催しが行われています。土管がほしくなりますね!

そして、裏側にくると。。。モダンなお家的に!入り口がたくさんついていて、1軒を間敷って、しかもその後ろの2階建ての建物とセットで、アトリエ+中庭+お家という楽しいおうちに!右の写真が、大森ロッヂの管理人さん的存在の天野さんのアトリエ。

なんと、2階にはブランコが!!

中庭は、緊急時に避難できるように、お隣とつながっていて、その間を「木」で仕切っているそうです。マンションですと、緊急時にはブチ破ってくださいという防火戸で仕切られていますが、ここは木です。実にすばらしいアイディア。

お互いに声もかけやすく、気軽におしゃべりできちゃう空間でもあるそうです。

そして、かわいらしい天野さんの、とってもかわいらしいお部屋も見せていただきました。小物の収納の仕方がすばらしい!ぼくも帽子がたくさんあるので、こういう”見せる収納”はたまらないですー!そして、とてもシンプルなお部屋。なんて居心地のいい。。。

2階はお隣の”おうち”だそうですが、その階段下がバスルームに!

パズルのように組み合わされ、それぞれが路地でつながった大森ロッヂ。本当にすばらしいところでした。

これは、実に住んでみたいです。。。

*みんなのあこがれ!大森ロッヂのことをもっとしりたいなーと思った方は、ぜひ、冷泉荘A棟1階のリル・ベーグルさんの奥の部屋まで足をお運びください。

また、ぜひすてきな大森ロッヂのホームページにもアクセスしてみてください!

http://www.omori-lodge.net/

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