イジリの森映画館

11/7に、芸工大井尻寮(九大芸術工学大橋キャンパス井尻寮の略)にて夕方17時から開催された「イジリの森映画館」。どこかできいたことのある響きのタイトルですが、井尻寮の中庭の芝生と樹木をまちの中の「森」にみたて、そこに集う森人たちが制作した映画の上映が行われました。スクリーンは、なんとみんなの着なくなった白いTシャツ。つぎはぎが、実に面白く、あたたかみのある雰囲気を映写される映像に付加します。

ぼくが冷泉荘を出るのを大幅に遅れてしまって、到着したときにはすでにイベントのエンドロールでしたが。。。(恥)とてもにぎわっていて、お客さんも200人くらいきた!とのこと。地元のおじさまおばさまもたくさんきておりました。また、芸工大井尻寮の敷地内には、国際交流会館という留学生のための施設もあり、お客さんの1/3くらいはなんと外国人。非常にインターナショナルなイベントでした。テントではカレーなどの販売もあり、自主制作映画上映の合間にはジャズなどのライブもはさまれ、飽きさせることなく、ずっと盛り上がっていたとのことです。う、うむ、もっと全面的に参加したかった。。。

わかんない!とつぶやきながらも、なんだかんだ最後まで観ているおじいさんがいるなど、他ではなかなかないアットホームな雰囲気。ぼくもかつて4年間、井尻寮に住んでおり、井尻寮が凄く好きです。でも、どちらかというと排他的な、町内の方をはじめ、外の方もあまり呼ばない(というよりも危なすぎて呼べない)イベントが多かったため、とても新鮮です。外の方を呼ぶのは、年に1度の寮祭。盆踊り大会や野外レイブなど、ビール飲んだり踊ったりする系が多かったです。

それとは違い、今回のイジリの森映画館は、寮生の参加はそれほど多くなく、むしろ「寮」という土地を外の人間が活用したイベント。これは双方、つまり寮生と寮外生、そして周囲の地域の人々の間で相互的な刺激を与えることとなったと思います。

冷泉荘では、入居者のかたがたのイベントが少しずつ増え、そして大規模になってきました。それにつれて、少しずつ、外からいろいろな人がやってきています。今までは、珍しい・不思議な建物として、見物にくる方が多かったように思いますが、少しずつ、もっと冷泉荘に強く関わってくるようにきているように感じます。10月末のイソノヨウコさんのTシャツ展の企画は、その例としてとても大きいものだと思います。

いろいろと盛り上がってきている井尻ですが、そこには井尻を好きな方の積極的な介入が欠かせません。ずっとそればかりでは、盛り上がりを維持することは難しいですが、自然と、自律的に内外の交流がおこってくるようになればと、そしてぼくはその橋渡し役になれたらと、最近じわりと思ったりもしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする