横浜からの来荘

今日はわざわざ横浜から見学にいらっしゃいました。
NPO法人でビルストック活動をされている方々です。

横浜といえば、別に福岡に視察に来なくても、横浜の方が進んでいるよね?と思っていましたが・・・
歴史的建造物、例えば赤レンガやザイム、バンカートなどは行政も入って率先して活用されています。
昨年も私は視察に行きました。
なのになぜわざわざ福岡へ?

横浜は戦争で一度焼け野原になったとのこと。
その後、火災時に火の手を防ぐ為に防火帯の役割として鉄筋コンクリートの建物を建てたのです。
それは赤レンガのような歴史的建造物ではなくて、冷泉荘のようないわゆる庶民的なビンテージビル。未来のビンテージビルです。
これらのビルが活用されていない。
そのような事例は横浜にはあまりなく、この福岡にあるとのことで視察に来たとのこと。

なるほど、そこまで考えませんでした。

いかなるビンテージビルや味のあるビル・歴史のあるビルでも、様々な理由から一概にビルストック活用という決断には至りません。
様々な事柄を検討し、残すか壊すか決められます。
一旦無くなるとおしまいです。
姿形だけではなく、記憶やコミュニティ時には文化までもが失われます。
冷泉荘に博多事務局を設置し、ビンテージビルが多く残る博多部でもハード・ソフトからその地域まで研究しているNPO福岡ビルストック研究会ですが、今の時代に求められることをやっているのだと感じました。

PS,
そういえば、昔横浜のバンカート(銀行の再利用)で、再生博多屋台を展示したことがあります。
屋台を積み込み、車で運びました。片道15時間。
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この空間に博多屋台が妙にマッチしていて、その後色々な雑誌に勝手に掲載されていたことを思い出します。
ストックが必要なのはビルだけではありませんね。

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