リノベーション再考(最高)

最近、周りでまたリノベーションという言葉をよく聞きます。
5~6年くらい前に一度ブームが来たように記憶しています。
リノベーションは語る人によって意味合いが違うので、リノベーションという統一感の無い言葉が広まったことに
違和感を覚えていました。

当時の私は大学院で昭和初期の木造建築移築プロジェクトに関わっていましたので、再生や修景といった言葉の方を
使っていました。
日本の木造建築は、今で言うリノベーションは当たり前。
私もそのような環境で育ってきましたので、なぜ都会ではそんなに目新しく取り上げられているのか不思議でなりませんでした。

ビルディングにはそもそも再び生かす再生という考えは無かったのでしょう。

最近また、リノベーションという言葉をよく耳にします。
元あるものの良さの価値に気付く。

写真は冷泉荘B棟の入り口。
半世紀を越えて、煉瓦の魅力が浮き出ています。

これは建築や空間だけではなくて、様々なことに言えるのではないでしょうか。

冷泉荘をプロデュースしているスペースRデザイン社が、R100プロジェクトをやっています。
このプロジェクトは「Life Value Creation ~生活価値創出~」をテーマに、まち、建物、室内
その他ライフスタイルに付帯する100の要素を、100をキーワードに掘り下げています。
もちろんローコストでリノベーションは基本理念。

今までは意匠的な意味合いが強かったリノベーションが、
今では生活スタイルまで提案をし始めています。

新築・解体でもない第三の手法として注目されたリノベーション。
今や当たり前の考えになってきた証拠です。

R100プロジェクト、ツイッターも始めた様子。これは注目。

管理人山本

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