MEPhotogalleryにて写真を楽しむ

こんにちは、管理人補佐のサンダーです。本名は杉山です。
プロレスラーの故サンダー杉山氏が、ぼくが小2のころにコロコロコミックに出ていたことから、サンダーと呼ばれるようになり、はや20年以上。もはやほとんど本名化してきております。

さて、今回は写真のお話。ぼくはどちらかというと写真というものの良し悪しがよくわかりません。絵などと違って、基本的にどれも好きな部分が見つかってしまう。それはおそらく世界が好きで、その世界が取り込まれて、そのままあるいは何かしらの変化を加えられて提示されるからです。そのため、写真を見たときはいつも反応に困ります。なんせ、どれもすきなのですから。その中でも、特にこれが好き、というのを見つけるようにしています。

冷泉荘では九州産業大学の写真映像学科の学生たちによるギャラリー、MEPhotogalleryがあります。ちょっと下心的なのもあって、積極的に通っているわけですが、少しずつ写真への興味が湧いてきております。特にそれがにょきにょきッと顔を出してきたのは、少し前の財津さんの展示と、現在絶賛展示中の羽田野くんの展示を見てから。財津さんの写真では、なかなかにヘヴィでけなげで繊細なテーマが、ステキな詩のような文章によってやわらかく展示されていました。カップルを通り抜ける風や自転車の影、雲間の月、お魚さんが全面にうつる夜景の写真。ぱっと見てもすごく好きな 雰囲気でしたが、じーわじーわとあとになって、ふっと浮かんでくるんです。それこそ、お魚さんの風景が現実に覆いかぶさるように。これがなんだかとっても心地よいのです。そのとき、財津さんのテーマが、詩的な文章が、そして財津さんのかわいい笑顔がじわりと心にしみこんでくる気がして、今でもその写真たちが時折現れてはきゅんとした気持ちにさせる。これが写真の力か、と思いました。

そして今日、遅くなってしまいましたが、羽田野くんのコンクリート・ジャンゴーの展示を見て参りました。エッジがバシ!コントラストがバリッ!!という写真はやはりかっこいいので、ほほぅと思っていましたが、ふと、建物のエッジの周囲が 白くなっていることに気付く。これはもしかして建物で光が回折して他の部分よりも明るかったので、コントラスト強めて白くなっているのか?と気になります。そんな目で全体を見渡すと、白黒の写真たちなのに、うっすらと緑や黄色、紫がかかって見える。照明のせいなのか?額のガラスとアクリルの素材の差なのか?原因はわからないけれど、何か光が「歪んで」色の差としてでてきたのではないかと感じました。これは、白黒だからこそはっきりと浮かび上がったのだと思います。写真を見ているはずなのに、いつのまにか周囲から受ける影響を見ていた。エッジやコントラストのはっきりしている写真ほど、その光の「歪む」現象が顕著であったように見えました。色の魔術に引き込まれた感覚がありました。そこから、彼にはオラファー・エリアソンやロバート・ラウシェンバーグあたりの作品にふれたときの感覚と近いというようなことを話し、最後は女の子の話や今話題の菩薩系男子の話をして帰ってきました。

現実に染み込む、あるいは現実の特殊な状況を切り出す、そういった力を写真に感じ、なるほど写真もおもしろいなと思う今日このごろでございます。

話がよくわからなくなってまいりましたので、このあたりで今日のところは終わろうかと思います。また、いろんな写真を見て、いろんな体験を感じ取り、またいつか続きを記したいと思います。

最後に写真を1枚。冷泉荘管理人の山本さんからプレゼントとしていただきました、犬のおまわりさん型ちゃりんこブザー。早速、我がケッタマッシーン(自転車)にとりつけてます。ピーポー!っていうやつです。かわいいやつです。 (by サンダー)

cyclebell

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